今日は久しぶりに骨折の話題です
まずはこちら。術後3週のレントゲン写真です
新たな転位もなく、経過は順調でした
実は、この写真をとる数日前に、トイレでふらついてうっかり接地をしてしまったのですよね
その後しばらく、動作時の痛みが強くなったように感じて不安で仕方がなかったのですが、結果的には何の問題もなく、今に至りますヨカッタ…
でもそれ以来、怖くて夜中のトイレは車椅子を使うようにしています
転倒して入院期間延長だけは絶対に避けたいですからね…。
普段、眠剤を使っている方は、特に夜中にトイレに行く際の転倒に気をつけてくださいね
最近は安静時の痛みは無いのですが、明け方になると股関節がシクシク痛みます
深いところが痛いので、きっとこれは骨折部の痛みだろうなぁ…と思います
一方で動作時の痛みは、日を追うごとにだんだんと良くなってきました
特定の動作をした時だけに、キュッと差し込むような痛みがあったのですが、こちらは関節内というより、筋肉とか腱の痛みな感じがします。
創部はまだほんの少し盛り上がっていますが、痛みはありません。
私の術後3週はこんな感じです
ところで、一般的に骨折はどれくらいの期間で治癒するのか、気になりませんか?!
その前に、どのように骨折が治るかについて、MSDマニュアル家庭版より抜粋しておきます。
骨折の治癒過程では、炎症期、修復期、リモデリング期からなります。
炎症期:免疫系の細胞が患部に移動し、傷ついた血管から漏れた血液や、損傷した組織、骨片を除去します。
免疫細胞が他の免疫細胞を集める物質を放出し、患部への血流を増加させて、損傷部により多くの体液が流入するようにします。その結果、骨折の周辺部が炎症を起こして赤く腫れ、押すと痛みます。
炎症は骨折後2~3日でピークを迎えますが、治まるまでには数週間かかります。骨折した直後の痛みの大半は、炎症によるものです。
この段階と修復期では、骨折した部位を動かないように固定(例えばギプスや副子などで)しなければならないことがよくあります。
修復期:骨折から数日のうちに始まり、数週間から数カ月間続きます。骨折を修復するために、新しい骨(仮骨)が作られます。外仮骨と呼ばれるこの新しい骨は、最初はカルシウム(骨の密度を高めて骨を強くするミネラル)を一切含んでいません。新しい骨は軟らかく弾力があります。それゆえ損傷を受けやすく、治癒途中の骨が本来の位置からずれてしまう(転位する)こともあります。さらに、仮骨はX線検査で確認できません。
リモデリング期:リモデリングでは、骨の分解と再構築が行われ、骨が以前の状態へと回復します。この過程には何カ月もかかります。仮骨にカルシウムが沈着して硬さと強さが増し、X線検査で確認しやすくなり、骨の正常な形状と構造が回復していきます。
この段階では、徐々に患部を正常に動かせるようになります。徐々に通常の活動を再開し、損傷した部位にかかる負荷や体重を増やしていく必要があります。
以上の説明をシンプルな図にすると、こんな感じ。
(著作権的に問題がなくてちょうど良い画像を見つけられなかったので、私の手書きです)
ここまでが前提で、本題はここから!!
答えは…
骨折部位によって異なりますが、大腿骨頚部骨折だけ、圧倒的に長い時間がかかる
でした。