本日も昨日の続きで、痛み止めについて書いていきます!


以下にまとめる内容は、私の場合はこんなふうに疼痛管理をしてもらったよニコニコというご報告と、使用した薬剤の紹介がメインになります。

同じ薬であっても、効き方には個人差がございます。

また、全身状態によっては、同じ薬剤が使用できない場合もありますので、その点を踏まえてお読みくださいね



私が使用した鎮痛薬一覧

  1. セレコックス(内服薬)
  2. アナペイン(硬膜外麻酔)
  3. ロピオン(静脈注射)
  4. ボルタレンサポ(座薬)
  5. モーラステープ(湿布薬)

本日のメインは、術後の疼痛管理で使用してもらった硬膜外麻酔についてです昇天
(ちなみに、術中の鎮痛には、脊髄くも膜下麻酔を使用してもらいましたにっこり



硬膜外麻酔
(こうまくがいますい、epidural anesthesia、通称:エピ)とは、背骨の間から注射をして、脊髄のすぐ外側にある「硬膜外腔(こうまくがいくう)」に細いカテーテルを留置し、そこから麻酔薬を流しこむ麻酔方法です。

術中の鎮痛はもちろん、手術後も持続的に局所麻酔薬を投与することが可能になるため、術後の疼痛コントロールに絶大な威力を発揮します!


(いらすとやってすごいびっくりこんなイラストまで。)


硬膜外麻酔については、(株)JMS(医療器具メーカーさん)のサイトがとてもわかりやすかったので、下の画像はそこからおかりしました。


術後鎮痛法の種類:硬膜外鎮痛法より




私が使ってた実物はコレ!!

この哺乳瓶みたいな容器のなかに、風船に入れられた麻酔薬が入っていて、風船が縮もうとする力を利用して、じわじわと麻酔薬が押し出されます。


(先っぽにちょろっとチューブが写ってますが、これをたどっていくと、私の体のなかへ…。その先端が硬膜外腔に留置されてます)


使ってもらった局所麻酔薬は、アナペイン(一般名:ロピバカイン塩酸塩水和物)でした。

0.23%?!なんか中途半端な数値だなぁと思って術後訪問に来て下さった麻酔科の先生にお尋ねしたところ、術式などに応じて最適な濃度になるよう調整しているのだそう。

匠の技だねぇ。(硬膜外麻酔はカテーテルを留置する手技そのものが難しいです。)



流量は4mL/時間に設定されていましたニコニコ

これは、それほど多い量ではありません。

ちなみにこのエピですが、2日目の午後に抜いてもらいました。

看護師さんが定期的に風船の重さを測りに来てくれるのですが、2日目の朝の時点で、「あれ?!全然減ってない。詰まっちゃったかもしれませんねぇ。そういえば昨日から減りが少なくなってましたね。」と。


なんてこったネガティブガーン


その言葉を聞くまで、エピが良く効いてるなぁ、とっても心強い〜!!って思ってましたよ魂が抜ける

まぁ、今思えばプラセボ効果でしたかねにっこり




ちなみに、この硬膜外麻酔ですがPCA (Patient Controlled Analgesia:自己調節鎮痛法)と呼ばれる装置が付属しており、痛みを感じた時にボタンを押し込むと、設定した用量分だけ麻酔薬が追加で注入されます



私の場合は3mLが追加で注入できるようになっていました!

これね、一回押すとしばらくはロックがかかるようになっていて、連続でカチカチは押せないんですって。

安全に使えるように設計されているんですね照れ



なのですが…。

私、どのくらい痛い時に押すべきなのか、またしても判断に迷ってしまって(痛みはあるけれど我慢できないというほどではなかったの)、結局、自分では一度も押さなかったの笑い泣き

だからカテが詰まっちゃったのかな…ショボーン



術後2日目の午前中に、麻酔科の先生が術後訪問に来て下さった際にその話をしたら、「えぇー!!せっかく入れたのにもったいないなぁ。よし、じゃあ今使ってみよう」と、先生が押してくださいました。



しばらくの間を置いて、


カチッびっくりマーク

という音がしまして、詰まりが解消されましたうさぎのぬいぐるみ
結局その日の午後に予定通り抜いたんだけどねあせる

音がしてからしばらくして、背中のあたりがじわぁあっと温かくなる感じがしました爆笑
その後ちゃんと効いてる〜!!と実感できたのは言うまでもありません。

  本日の教訓

与えられた鎮痛の為のツールは正しく使いましょう。
痛みは我慢しなくてもよいのです。