さて、前回の続きです。


診察室に呼ばれ、医師から告げられた診断名は、大腿骨頚部骨折 転位型 stageⅢというものでした。

モニター上にレントゲン画像が表示されていましたが、整形外科領域に疎い私が見ても、骨折は明らかでしたガーン



(Rと表示されている側が体の右側です。黄色矢印が大腿骨頚部ですが、右と比べて左が短くなっていますね…。正面像では分かりにくいですが、お尻側にむかってポキっといってますえーん


診断を聞いた時点で、私の頭は真っ白に。

ちょっとまって、私、まだ41歳なんだけど…ガーン

大腿骨頚部骨折って、骨粗鬆症の高齢者に多発するんじゃなかったっけ…?!

ということは、私、骨粗鬆症だったということかネガティブ

と、先走って考えていましたが、実際には骨粗鬆症でなくても、大腿骨頚部は折れやすい場所なのです。


ここでちょっと、大腿骨頚部骨折について簡単に説明を。


大腿骨とは、足の付け根からひざまでのある、 人間の骨格の中でいちばん長い骨のことをいいます。 体重を支えたり、歩いたりするのに重要な役割を果たしています。

股関節を形成する大腿骨の丸い部分を大腿骨頭といいますが、そこから大腿骨幹部にむかって斜めに伸びている細くくびれた部分を大腿骨頚部といいます。

この大腿骨頚部はですね、転倒や転落の際に外力が集中しやすく、折れやすい場所でもあるんです泣


そして、大腿骨頚部骨折は転位(簡単に言うとズレかな)があるかないかによって、治療法と予後が大きく変わってきます。stageは4段階に分けられますが、治療的には転位の有無が重要のようです。

非転位型がstage I(不完全骨折)とII(完全骨折)で、転位型がstage Ⅲ(転位のある完全骨折 )とIV(転位高度の完全骨折)というように分類されています。


図がないとちょっとわかりにくいですが、著作権の問題もあるので、診療ガイドライン(第2版ですが)オンラインで公開されていますので、興味のある方はご覧になってくださいにっこり


大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン (改訂第2版)


無事に手術終わりましたニコニコ