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■ 主語は誰!? ■

先日、会話をしている時に、主語がハッキリ分からないまま進み、

多分Aさんの事だろうな・・・

と思って聞いていると、途中で辻褄が合わなくなり、

ああ、そうか、Bさんの事を話しているんだ!!

と思ったのですが、また話が進んでいくと、Aさんでも、Bさんでも、
話の内容がどうもおかしい・・・?

思い切って、会話を止めて、

それは誰の話なの??

と質問すると、

分からない

という答えが返ってきて、びっくりびっくり
じゃあ、今までの話は、一体誰の話だというのだろうかと、私は???状態になりました。

その後、改めて確認したところ、
話の主語は、話し手の『友達の友達』の話(AさんでもBさんでもありませんでした)
そして、その『友達の友達』の事を、話し手の人は直接知らないので、
『知らない』と答えたそうです。
なるほど・・・お~


私はよく、手話の『主語』を見失ってしまう事が多いのですが、
手話でも日本語でも、『主語』がとても大事だと思う事が、しばしば有ります。

何故かと言うと、例えば・・・


31-1

AさんBさん○○○と言った、という話の場合は、笑い話爆笑になるけれど・・・


31-2

BさんAさん○○○と言った、という話の場合は、
○○○の内容が全く同じでも、笑い話にはならない。
むしろ、不快感困に思われる事も有ったり・・・
なんてことが、沢山あります。

特に手話の場合は、ロールシフトのように、
他の人の体験した事を、自分の身体を使って表現する事が多いので、
主語を見失うと、誤解が生じる事が多いように思います。

自分が手話で話す時も、主語がハッキリ分かるように、
表現しなくちゃダメですね。
気をつけなくては・・・う~ん