元禄14(1701)年3月14日の午前11時に起きた、松之廊下刃傷事件。

この事件は、直ちに江戸から、赤穂の大石内蔵助のもとに届けられた、ことは

有名である。

19日の早朝に大石内蔵助の家に着いたという。

このシーンは映画やドラマだと、大石は寝ていたが、騒がしい物音に気付く、という設定が多い。

 

江戸と赤穂はおよそ620キロ。

江戸を出発した時刻は判明していないようだが、

駕籠を乗り継いで、四日半から五日弱で赤穂についたということは、一日に140キロ前後

走ったことになる。

24時間×4.5日だとすると108時間。とすると、休憩なしなら1時間に5キロから6キロのペースだ。

これは、速いのか、遅いのか?1時間に5キロか6キロと聞くと、そんなに速くはない気がする。

 

しかし江戸時代、徒歩で移動する場合、江戸・赤穂間はたいてい17日前後だったというから、

その4分の1のペースだったわけで、そう考えると速い。

17日だったとしても1日に36キロ歩くわけで、毎日12時間歩いたとしても、1時間に3キロのペース。

自分ならできるだろうか?

1日だけならできるかもしれないが、17日間続けるのは絶対無理。

 

昔の人は健脚だったんだな。