今日は3月13日。
319年前の元禄14年3月13日に想いをはせる。
11日江戸についた勅使院使一行は、12日に将軍綱吉に面会した。
そして、いよいよ明日が運命の3月14日である。
松の廊下で刃傷を起こした浅野内匠頭は即日切腹となるが、
映画でもドラマでも、必ず桜の舞い散る中で描かれる。
今年の冬は記録的な暖冬だったが、それでもまだ桜は咲いていない。
これはもちろん江戸時代は旧暦だからである。
旧暦の3月14日は今のグレゴリオ暦だといつにあたるのか?
なんと4月21日だそうだ。
しかしこれなら逆に、この年は寒くて桜が遅かったのか?
それとも、温暖化が進む現代とは違い、江戸時代は桜はこの時期なのか?
確かに僕が子供の頃は、桜は入学式の名物だったと思う。
とすると4月上旬だ。
今は桜は卒業式の名物だ。
松の廊下刃傷事件が現代だったら・・・・、なんてくだらない仮定だが、
もしそうだったら、あんな美しいシーンにはならなかったのだな。
もちろん、お芝居や歌舞伎でどんどん美化されていったのかもしれないが。
ちなみにグレゴリオ暦が採用されたのは、1582年ローマ教皇グレゴリウス13世によってだ。
それまで1600年続いていたユリウス暦を廃したのだ。
ユリウス暦では1年の長さが365.25日で、
実際の太陽年=365.2422日とわずかなズレがある。
これが1600年もたまると大きな誤差になりかけていて
イースターがずれてしまうことへの対処だそうだ。
・・・・そんな理由があったのだな。
日本は1873(明治5)年に採用され、
この年の12月3日が明治6年1月1日になった。
12月の給料が3日分しか払われなくなり、大きな混乱が出たという。
これも、へえ、だ。
泉岳寺でも浅野内匠頭の切腹命日に関する行事は、3月14日には行っていない。
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