春です。
入学です。
待ちに待った先輩との
学園ライフ!
中学デビューしてやろうねぇ
なんて電車通学にもドキドキな私たちは
言うだけでミーハー気分いっぱいでしたが
同じ学校から他に2人(男子)も入学していて、
からかわれるのも面倒だしって
そんな中学デビューの夢も
あっさり揺らいでしてしまいました。(弱っ)
愛美とはクラスも離れてしまいましたが
入学式から先輩を探す目は
二人とも
獲物を狙うハイエナそのもの。
ぎらぎら輝きまくり
どっちが主役かわかりません。
だって1年ぶりの先輩でっせ~。
そりゃ確かに菜穂先輩にビデオもらってですね、
ブラウン管ごしには
何度も何度も先輩にはお会いしてましたが
まさしく生生生ジョッキ!生中!
(意味不明)的な先輩は1年ぶり。
テレビ画面の先輩に何度
触ったことか!
静電気いっぱいで、
ある意味感じました(/ω\)←バカ
本物に出会えたときは、
「山田先輩みーつけたっ」
なーんて長年のかくれんぼが
やっと終わりを告げたような
うれしさで・・・
というかその前に実は寂しい事実を知りました。
ヤッホー同じ駅から通学できる~♪
なんて喜びもひとしおだったのですが、
先輩一家、THEお引っ越しで・・・
その夢も儚く散っていきました。
愛美による情報で知る私って・・・遅っ!
「あ、そっか。家近かったんだよ!!
なるほどー駅で待っとけばよかったんだわさ」
なんてストーカーチックに寝ぼけたことを
思い出した私です。
まぁそんなことは置いといて、
ある意味
「えっへんヽ(´ー`)ノ
先輩にちょっと追いつけたなりぃ~」
ってな感じに自分に酔っていたせいか
さらに大事なことを忘れてたんです。
そう、私の勉強漬けの1年の間に、
先輩も「先輩の1年」を過ごしてきたわけで・・・
待ってくれてたわけじゃない
(当たり前)
てかまず待っててねって頼んでませんからね。
そんなこんなでまたまた現実を知ることとなったのは
入学して間もない頃でした。
それはさておき・・・
学園生活はスタートなわけです。
まずは部活動。
るんるん気分で
もちろん私はバスケ部ですがな。
男バス(男子バスケ部)には
山田先輩がいることも
調査済みですし、
まぁ女バス(女子バスケ部)でいいかなぁ
なんて思いながらも門を叩くと
やっぱりいましたヾ(。`Д´。)ノ
菜穂先輩!!
「テンコちゃん絶対うかると思ってた~」
とか白々しいことを聞き流しながらも
「バスケ部入らないと呪ってやるからね」
となんだか恐ろしい脅迫も受け
そしてそして耳打ちされたのが
「山田男バスだよ」
って
「はいはい知ってるから」
なんて脳内で一人つっこみながらも
「うふふ練習も一緒だよぉ」
なんて甘い誘惑に
あっさり、、ぽっきり、すっぱり、
即座に入部決意。\(*`∧´)/
我ながらやっぱ単純。
「やっぱ山田効果絶大」
なんてワクテカしてる菜穂先輩に
「だーかーらーおめぇもだろぉ」
なんていい返したかったのですが
菜穂先輩には
やはり昨年夏の海より深い、
ご恩があるため
「先輩大好きっす(-_☆)」
オーラ全開で
お得意のすりすりをしてました。
というか、結構不思議と菜穂先輩が
大好きだったんですね。
なんだか憎めないというか。
「好き」といわれると
ライバルでもなんでも「嫌い」
といえない。
というわけでもないんですが・・・
そんなこんなで
菜穂先輩との距離は縮まっていきました。
結局もちろん先輩目当て
で部活もおそろいのバスケに
入った私ですが・・・
小学校と中学校ではレベルが違う!
だってうまい人いっぱいだしぃ・・・
つーか元々下手だし・・・
なんせ練習量が違う!
しかも・・・
男バスは外のコートなのに女バスは体育館って・・・
これって完全に菜穂先輩に
騙されたんじゃないのー!!
ありえねーっつーのぉぉ!
詐欺師だーコルァ!!!
みれるはずの先輩がみれない!!
できるはずの先輩との愛のパスができない!!
(決して予定にないけど)
ψ(`∇´)ψ テンちゃんごめんね~っケラケラ
なんて素敵な笑い声が聞こえそう・・・(ノ_-;)
なーんて計算外なことも起きてしまい、
私の目論見が外れてしまったことは
言うまでもなくで・・・
そうするとどちらを優先するか
先輩を「見る」のか
部活を「頑張る」のか。
はい、はい
絶対主義で前者の勝利!
ってすぐに結論がでるわけです。
だって1年も先輩おあづけなんだもん!
こうなったらメスブタで結構って
なんだかもっともらしい言い訳。
そんなこんなですぐに幽霊部員へと大変身!
のはずでしたが・・・
毎放課後私の前に現われるのは
なななな菜穂先輩!!率いる軍団ご一行様!
「テンコちゃん今日はいくよねー??」
なんてまた取り巻きの数増えましたよね?
ってわけで無理やり部活動へ
レッツらゴー!Y(>_<、)Y
私の目論見・・・またもや完敗。
一方愛美はというと仲野先輩と同じ卓球部に入り
(うらやましいかぎりの)体育館の中で
しっかり愛を深めておりました( ̄、 ̄*)
さすがですな。
まぁそんなこんなで愛美は幸せそうで何よりでしたが
私に関しては泣きたくても泣けないような
ことばかり。
でもそんなことばかりじゃぁ
恋の神様も暇つぶしにはなりません。
だから少しのミラクルもきちんとわけてくださいました。
そう、クラスでは
委員会を決めるとかで・・・
てか各クラス2名の樹立ですよ。
まだクラスのみんなと打ち解けてもないのに
手挙げる人なんかいませんいません。
そしたら
早く帰りたい
との理由だけで
同じ小学校の男子に
「雪野さんはバスケ部だし、
体育委員がいいと思います( ´艸`)」
などと誰もやりたくないような委員を
嫌がらせのごとく
推薦という名の美学で押し付けられ、
見事全会一致で
体育委員になることになりました。
まぁ部活いかなくて済むし
いいかなぁなんて思ってたんですが
なななななんと
2年2組の体育委員のお席・・・
にいるのは・・・
(*/∇\*)キャ (/・。\) チラッ
先輩じゃないですかぁ!!!
あのときばかりは
運命を確信した私です。
しかしその委員会で
私は先輩の過ごした1年
をまざまざと感じることになろうとは・・・
思いもよらず・・・
それはまた次回のお話に。。。