大仙公園のタラヨウの木に、赤い実ができていました。タラヨウについてネットで情報を調べてみました。

 「本州中部以西に分布するモチノキ科の常緑樹。山地の林内に自生する高木で、大きくて艶のある葉と秋に稔る赤い果実を特徴とし、各地の庭園や公園、街路にも植栽される。葉の裏面を硬い棒などで傷付けると、その部分だけが黒く残る性質を持つ。紙が希少であった戦国時代にはこの性質を利用して情報のやり取りをしたことから、「ハガキノキ」という別名がある。郵便局の木とされ郵便局前に植栽されることもある。ハガキ(葉書)の語源になったという説もあり、現代でも定形外郵便としてハガキに利用できる(ただしタラヨウの葉に限らない)。 

弘法大師がこれを用いて字の勉強をした「学問の木」とされ、学校や寺社に植栽されることも多い。しかし本来、インドで経文を書くのに使われたのは「タラヨウジュ(=オオギヤシ、パルミラヤシ、タラジュ、バイタラヨウ、貝多羅樹ともいう)」というヤシ科の植物の葉を短冊状にしたもの。本種は同じように字が書けるため、バイタラヨウのバイを省いて命名された。

タラヨウの葉は長さ10~20センチほどと大きい。分厚くて表面に光沢がありセイヨウバクチノキに似るが、縁の細かなギザギザが目立つ。写経や学問のみならず、この葉を火で炙って模様を浮かび上がらせ、占いに用いることもあった。葉は両面とも無毛。

タラヨウの開花は5~6月。雌雄異株で雌木には雌花を、雄木には雄花を咲かせる。雌花には4本の雄しべと1個の雌しべがあり、雄花には同じく4本の雄しべと退化した小さな雌しべが1個ある。雌雄いずれも黄緑色で、一輪当たりの直径は6ミリほどだが、多数が葉の脇に集まって咲くため目立つ。

10月~12月になると雌木には同科同属のモチノキと似たような赤い球形の果実ができる。直径8mmほどで鈴なりにでき、かなりの存在感を示すが、結実するのは2~~3年おきであるのが一般的。ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ、メジロなどの野鳥はこれを捕食するが、エグ味が強く、人が食すのは難しい。

材は薪に、樹皮はモチノキ同様、鳥もちに使う。葉はお茶の代用となり、中国産のタラヨウの新芽で作った「苦丁茶」(くうていちゃ)はダイエットに効果があるとして流通している。」(植木ペディア)

 

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