今年も、サクラの木からクビアカツヤカミキリが出てきています。公園などのサクラの木で、クビアカツヤカミキリが見られるので、簡単な捕集容器を配布して、捕まえてきたら1匹50円ぐらいで買い取りしていくと減るのではないかなと思います。手で捕まえるのはいやだし、踏みつけて殺して欲しいと言われてもそれは出来ないし、何かプラの捕集容器があれば、集めることには協力できます。子どもの小遣い稼ぎに良いのではないかなと思います。しかし、クビアカツヤカミキリは、生きたまま移動させてはいけないという規則があるので困ります。
ネットで、次のような記事を見つけました。
「特定外来生物クビアカツヤカミキリによるサクラの被害を防ごうと、堺市の環境団体がこの昆虫を捕殺した人に謝礼として100円の金券を配っている。「サクラが枯死して花見ができなくなる」との危機感から、住民らの「人海戦術」で害虫を駆除する妙案だが、想定外の事態になっている。
「クビアカ」は体長2~4センチ程度。中国や朝鮮半島などに生息し、日本では2012年に愛知県で確認された。幼虫がサクラやウメ、モモなどの幹を侵食し、枯死の原因になる。
大阪府内では15年に大阪狭山市で初めて見つかった。府立環境農林水産総合研究所によると、今年8月初めまでに府内全43市町村のうち29市町村にまで被害が拡大している。堺市も被害地域の一つだ。南区の住民らでつくる一般財団法人「泉北のみどりを守る会」は昨年10月、地元の泉北ニュータウン・泉ケ丘地区で調査を実施。緑道や公園のサクラ1407本を調べたところ、501本(35・6%)の根元に幼虫が内部を食い荒らした後に出る木くずが確認された。木くずの発生率が85・3%に達した地域もあったという。
守る会の理事、三木雅明さん(80)は「被害で枯れ、倒れる恐れがあるとして伐採されるサクラも出てきている。放置していては泉北ニュータウンで花見ができなくなる日が来る」と感じた。今年1月に研究者を招き、被害の現状と対策を説くセミナーを開いて警鐘を鳴らした。30人余りの個人会員が駆除を始めたが、自宅周辺など対象地域は限られ、繁殖のスピードに追いつかない。
そこで様々な住民たちを巻き込もうと、南区内で捕殺した成虫の死骸1匹と、地元のコンビニエンスストアで利用できる100円の謝礼の金券を交換する作戦を計画。捕殺前後の画像2枚でも受け付けるとして、交換会を7~9月の第2、第4日曜日に設定した。三木さんらは、全6回で集まるのは「500匹ぐらい」と想定。ところがふたを開ければ、初回の7月14日だけで親子ら58組が訪れ、捕殺前後の画像を含めて計968匹に上った。
金券の資金は年間1口千円の個人会員の会費や団体の寄付を充てているが、交換会の2回目も671匹に。3回目は金券と交換できる上限を50匹と制限したが、それでも604匹が集まった。三木さんは「サクラを守ろうと、ものすごい数の人たちが動いてくれている」と話す。ただ、「作戦は大成功」という一方で「早急に金券の資金の手当てが必要」という事態になった。守る会は、インターネットの専門サイトで寄付を募り、資金を調達するクラウドファンディングの準備を進めている。
三木さんは「成虫を駆除しても、幼虫は木の内部で3年ほど過ごすので、来年も再来年も同じぐらいの成虫が出現するはず。民間でやれることには資金面で限界がある」と言う。幼虫の駆除には幹に注入する薬剤などが必要で、守る会は行政に補助金制度の創設を求めている。金券との交換会は予定通り、泉ケ丘公園事務所前で8月25日、9月8、22日の午後1時半から開く。」(2024.8.21 朝日新聞)
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