最近、米の品不足が続いています。政府は、備蓄米を放出することで、米売り場に米が並んでいない状況を打開しようとしています。政府が備蓄米20万トンの米を放出するということは、お米全体の量のどれぐらいの割合にあたるのか調べてみました。

 まず、最近のお米の生産量は約781万トン、お米の消費量は約796万トンだということです。また、お米の輸入量は77万トンだそうです。備蓄米は、年間20万トンずつ備蓄していて、5年間で100万トンのようです。最近この備蓄米を90万トン放出していて、現在残すところ10万トンになるということです。90万トン備蓄米を放出すると、日本のお米消費量の約1ヶ月半分に当たると分かりました。

 また、2024年度JA買い取り価格(5㎏)は1567円、2025年度は2000円を予定しているようです。

 昨年8月ごろ、お米が買えなくなり、新米が出始めた9月には、店頭に並ぶようになりました。その後も、新米は各地で生産されているはずなのに、誰かが出荷制限をして、米の値段がどんどん上がるようになっていきました。昨年から今年にかけての値上げは、不作だったという理由はなく、意図的に品薄状況が操作されていたと思われます。品薄気味にして、値段を徐々に上げる作戦だったようでした。

 さらに、米の値段は上がって当然だというような雰囲気は、農家が儲かっていない、農家は機械などの購入で大変だ、高齢化していて米作りが続かない、というような理由を挙げて醸し出していたのですが、農家の方々が、今回の値上げで儲けていたわけではないように思いました。

誰かがどこかで出荷統制、値上げ攻略をしているとしか考えられません。マスコミは、このあたりの追究はせず、後手後手になっているように見えます。小泉大臣が、中間卸売り業者の儲けが異様に高くなっていると、国会で公言しても、マスコミは、その中間卸売業者の追究をしません。マスコミと卸売業者との間には、何かつながりがあるのでしょうか。マスコミは、なぜこのあたりの調査をしないのでしょうか。7月頃には、米の値段は下がってくるというようなことを、予測している人もいるのですが、そうではなくて、誰が、昨年から今年にかけて米の購入代金を上げたのか、例年並に生産されている米をどこにかくしていたのか、どのようにして儲けたのか、などなど、徹底的に明らかにしてほしいものです。

 

♫ 樒(しきみ) ♫