最近、闇バイトに安易に応募してしまう20歳前後の若者が増えていて気になっています。学ばない、自分で考えない、本を読まない(自学をしない)若者が、増えてしまっているのではないかと思われます。学校の授業の進め方に問題点があるのかもしれません。今日、本屋で気になる本を見つけました。今井むつみ『学力喪失』岩波文庫2024です。ネットでその本の情報を調べてみました。
「素晴らしい「学ぶ力」をもっているからこそ、言語を習得することができる乳幼児が、小学校に入学して以降は、学習内容についていけなくなってしまい、「学力が足りない」とみなされてしまうのはなぜなのだろうか? その問いが筆者を突き動かし、本書を執筆させた。多くの子どもたちが、学びは困難で自分には無理なのだと思ってしまう「学習性無力感」に陥っているのは、子どものせいではなく、大人のほうに何か根本的な誤解があるためではないか。大人たちこそが、すべての子どもが本来的にもつ「学力-学ぶ力」を喪失させているのではないかと考えるようになった。しかし、人間の子どものもつ「学ぶ力」をもってすれば、喪失してしまった学ぶことへの意欲は、大人の工夫で回復することができるはずだ。そのために必要なのは、大人が、自分たちが(あるいは社会全体が)有している、「学び」や「知識」についての誤認識に気づき、子どもたちの躓きの原因を理解した上で、子どもたちによりそい、子どもたちが本来持つ「学ぶ力」を引き出せるように教育を変えることなのである。「学力喪失」と聞くと、いまの子どもたちの学力が昔と比べて下がっている話なのかと思われる向きもあるかもしれない。しかし、そういうことではない。子どもたちが本来的に持っている「学ぶ力」をなぜ十全に発揮することができないのか、その原因と回復への道筋を認知科学の視点から解き明かしたいのである。」(「はじめに」より 岩波書店ホームページ)
<まとめてみると、次のようです>
①乳幼児は、言語を習得する自ら学ぶ力を持っている。
②小学校に入学して以降、学習内容についていけなくなり「学力が足りない」とみなされてしまう。
③多くの子どもたちが、学びは困難で自分には無理なのだと思ってしまう「学習性無力感」に陥っている。
④人間の子どものもつ「学ぶ力」をもってすれば、喪失してしまった学ぶことへの意欲は、大人の工夫で回復することができるはずだ。
⑤子どもたちが本来的に持っている「学ぶ力」をなぜ十全に発揮することができないのか、その原因と回復への道筋を認知科学の視点から解き明かしたい。
・・読んでみたいなと思いました。
♫ 小雪初候 ♫