今日は午後から、フィールドワークに出ようと思ったとき、丁度雨が降ってきたので出そびれてしまいました。久しぶりに、一日中家にいました。
こぎつね研究室の庭に、ツマグロヒョウモンの幼虫がかなりいます。レンガの隙間でスミレを育てているので、そこで、今も幼虫達は成長を続けています。最近、一匹が蛹になりました。その蛹は、来年の春まで、羽化しないのでしょうか。今のところ分かりません。他の幼虫たちは、スミレの苗から離れて、よく庭のレンガの上を歩き回っています。注意をして歩かないと、踏んでしまいそうです。あちこちのスミレをかなり食べてしまったので、これからは、ビオラ、パンジーの中で、育てるようにしなければいけないなと思っています。冬の間は、ビオラ、パンジーをたくさん植えます。
今年は暖かい日がまだ続いているので、あちこちフィールドワークで歩いていると、ツマグロヒョウモンの成虫が、飛び回っているのを見かけます。特に、雌は、花壇のパンジーの近くを飛んでいます。冬の間の成虫越冬についても、今年は注意深く見ていこうと思います。
ネットで、ツマグロヒョウモンについて調べてみました。次のようなホームページがありました。
「ツマグロヒョウモンは、秋ごろ産まれた卵が冬に孵化し、幼虫になることがあります。幼虫の形態で4か月以上生きることもあります(伊藤嘉昭著 「琉球の蝶」東海大学出版会 2009年12月5日 13頁 表5より)。また、更に少しずつ発育して、春にさなぎになることもあります。産卵された時期や温度によっては、真冬にさなぎになることも!
ツマグロヒョウモンは、タテハチョウ科タテハチョウ亜科ヒョウモンチョウ類に属し、日本産のヒョウモンチョウ類は14種います。そのうち、12種のヒョウモンチョウ類は卵や若齢幼虫で冬越しします。ツマグロヒョウモンは、他のヒョウモンチョウ類とそっくりなのに、1種類だけ違った生態のようです。
ツマグロヒョウモンは、冬の間に休眠しないため、真冬でも昼間の温かい時間には餌を食べていることがあります。寒さにより、幼虫やさなぎが死んでしまう確率はそう高くありません。時々、冬に発育してさなぎになり、早春の3月に羽化して成虫になることもあります。しかし、発育の途中で寒さが厳しくなって、交尾や産卵ができずに死んでしまうことはよくあるようです。
一般に昆虫は、木の中や落ち葉の下で春を待っていることが多いですよね。枯れ木の葉の中に混じって止まっていたり、落ち葉の下でじっと隠れていたり。冬越しの仕方は、幼虫の形だったり、成虫のままであったり、昆虫によって様々です。冬の間、ツマグロヒョウモンの幼虫は、住宅に植えられたパンジーやビオラで見つけることが多いです。もちろん、野生のスミレで見つけることもあります。ただ、冬の間枯れるものも多いので、冬でも元気に花を咲かせるパンジーやビオラにいる可能性が高いようです。近年、住宅街でパンジーやビオラを並べている家が多いので、ツマグロヒョウモンは隠れやすくなったようですよ。」(ツマグロヒョウモン専門サイト)
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