歩いている時、通りのマンションの壁に蛾が止まっているのが目に付きました。写真を撮って家で名前を調べてみると、シンジュキノカワガということでした。ネットで情報を調べてみました。

 「シンジュキノカワガは、中国が原産で、風に乗って日本に飛来して成虫が繁殖しています。食草はシンジュ(ニワウルシ)で、日本では遇産蛾として知られています。北海道から九州まで日本全国に採集記録がありますが、ある年突然現れるが翌年には全く現れないという傾向があります。」

 「シンジュキノカワガは中国原産の蛾で時々風などによって日本へ来るいわゆる、偶産蛾のようです。日本へ来ても越冬できないようです。また、食樹は名前の通りシンジュの木です。元々シンジュの木は繭から糸を取るために飼われたシンジュサンのエサ用に中国大陸から持ち込まれたようですね。」

 あちこち、ネット情報を見ていると、伊丹昆虫館近くには、シンジュの木が植えられていて、そこでは毎年、このシンジュキノカワガの幼虫が見られ、越冬しているということでした。今日は堺市で見ているので、堺市にもシンジュ(ニワウルシ)の木があり、生育しているのでしょう。シンジュの木は、日本には明治時代初期に渡来し、河原などに野生化しているような植物でした。

 

シンジュキノカワガ