クマゼミなど、セミが土から出てくる様子を観察した研究を見つけました。<第 62 回 静岡県学生科学賞 県教育長賞>セミ幼虫の地上出現と羽化行動:クマゼミとアブラゼミの環境依存性比較 静岡県立静岡高等学校2年 竹内希海さんの研究です。2010 年から 2018 年までの野外観察からの研究報告です。その一部分ですが、日没時刻と幼虫出現時刻の関係について、考察している部分がありました。
「日没時刻と幼虫出現時刻の関係:静岡大学で日没後すぐから日没後1~2時間の間に多く採集でき、清水山公園では日没時刻の前後に多く採集できることは例年通りの結果だった。クマゼミは、森下公園では 22:30~23:00 と遅い時間に多く捕れたが、静岡大学ではこれほど遅い時間には捕れなかった。森下公園は、他の場所に比べて外灯で明るく、人通りが多いことによる騒音や地面の振動が多いという環境を備えている。これらの環境条件が地中で待機している幼虫を警戒させ、遅い出現時刻と関係しているのかもしれない。」と、ありました。
今日、7月14日(日の入り時刻19時12分)、曇り空ですが、大きな幹線道路沿いのケヤキの木を、16時30分には、木を登り始めているクマゼミの幼虫2匹を見つけて写真を撮りました。竹内希海さんのような計画的な調査ではなく、たまたま出合った記録ですが、また、これからも、活動をし始める時刻について、気を付けておこうと思います。家の近くでも、探してみようと思います。
クマゼミの幼虫
あびこ駅近く
♫ 小暑末候 ♫