今日は、ウスバキトンボの写真を撮ることができました。ウスバキトンボは、なかなか止まらないので、写真があまり撮れていませんでした。ネットで、情報を調べてみました。ウスバキトンボの生態は、まだ研究途上のようです。
「講師の市川さんは、一般的なトンボの生活史を説明した後、ウスバキトンボについて説明しました。ウスバキトンボも成虫になると移動しますが、何世代もかけて長距離を移動し、分布域は世界のトンボの中で最も広いと考えられています。日本にも、このウスバキトンボは移動してきます。みなさんも、赤トンボが群れて飛んでいると思ってみていることが多いのではないでしょうか。このトンボは南方から海を越えて日本に飛来し、世代を繰り返しながら北上します。卵が幼虫に孵化するまでの期間や、幼虫が成虫になるまでの期間が、他のトンボに比べて短いこともそれを可能にしているのでしょう。ただ、寒さに弱いため、日本では幼虫や卵で越冬することはできません。ウスバキトンボの長距離移動の謎を解明するには、大規模な調査をして、結果を積み上げていくしかありません。市川さんたちは、一般市民が参加する全国規模でのマーキング調査を行っています。マーキング調査(標識再捕獲調査)では、捕獲したウスバキトンボの翅(はね)に記号や番号をつけてデータを取ってから放します。そのトンボが再び捕獲されれば、移動などのデータが得られます。この調査では、日本全国でいろいろな人が調査するので、データの正確さや客観性、再捕獲の情報を得るために、デジタル画像やSNSなどが非常に役立っています。調査が始まって2年。まだまだ分からないことが多いのですが、マークしたトンボの再捕獲情報が得られ、成虫の成熟度合いによる1日の活動の違いなど、少しずついろいろなことが分かってきました。全国規模での調査は大変ですが、今後もこの調査が続けられ、分かった結果をつなぎ合わせて、ウスバキトンボの長距離移動の謎、そして、自然環境との関わりが解明されるといいですね。」(三重県環境学習情報センター、2024年3月16日(土) スキルアップ講座講師:市川雄太氏)
「佐賀県で見られるウスバキトンボは毎年海を渡ってたどりついた個体やそれらが繁殖して増えた子孫である。主に水田のほか、ため池や湿地など広範囲の水域で繁殖するが、不安定な水域で幼虫が育つことから幼虫の成長速度が速く、夏であれば卵から1か月余りで成虫になる。こうして世代を繰り返しながら集団で北上していくが、寒くなると死滅していく。このため国内のほとんどの地域では、非土着種として扱われている。」(特定非営利活動法人SATOMORIホーム)
ウスバキトンボ
♫ 小暑次候 ♫