最近、あちこちでノウゼンカズラが咲いているのを見かけます。ノウゼンカズラについて、ネットで情報を調べてみました。

「ノウゼンカズラは暑い盛りに、ひときわ目を引く濃いオレンジ色の花を咲かせます。古くから庭木として親しまれてきた、つる植物です。気根を出して木や壁などを這い登り、夏の間じゅう、花を咲かせます。ノウゼンカズラは中国原産で、平安時代の本草書『本草和名(ほんぞうわみょう)』(918年)に「乃宇世宇(のうせう)」の名が見られるほど、古くに渡来したといわれています。また、石川県金沢市の玉泉園には、豊臣秀吉が朝鮮出兵の折に持ち帰ったとされる、樹齢400年になるノウゼンカズラの古木があります。古来より寺社などで栽培され、近年は庭園樹として重要な位置を占めています。栽培は容易で、濃紅、黄などの花色の品種が流通しています。」(趣味の園芸)

 

 種類がいくつかあるようです。また、出合うことがあるかもしれません。

●ノウゼンカズラ(Campsis grandiflora)

ノウゼンカズラというと、中国原産のこちらの品種を指すことが多いのではないでしょうか。花の付き方は「円錐花序」と呼ばれるもので、つるの先にたくさん小さな花を咲かせます。

●アメリカノウゼンカズラ(Campsis radicans)

ノウゼンカズラのなかでも開花までの栽培期間が短い、アメリカノウゼンカズラ。原産地はアメリカです。赤みを帯びたオレンジ色の小さな花が集まり、ひと固まりになって咲きます。上記のノウゼンカズラと比較すると花筒は長めです。アメリカノウゼンカズラのなかでも、「フラウア」という園芸品種は、パッと目をひく黄色の花を咲かせます。お庭のアーチや壁に這わせると、とても爽やかな印象になるでしょう。

●カンプシス/タグリアブアナ(Campsis × radican)

ノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラを交配してできたとされる品種です。園芸品種として有名なのが「マダム・ガレン」で、日本でも各所で育てられています。ビビッドな赤に近いオレンジ色は、南国の風景を思わせます。丈夫で耐寒性や耐暑性が強く、育てやすいのも魅力です。

 

ノウゼンカズラ