最近、○○ウツギという植物をよく見ます。ネットで、ウツギについて調べてみました。
「日本固有の落葉低木で、漏斗状の花が5~6月に開花します。品種によっては、海辺や海岸などの環境を好みますが、山の谷間や平野でも広く自生しています。ウツギは身近にある庭木で、比較的容易に育てられるため人気があります。茎の中が空洞になっていることから、樹木が枯れているのではと勘違いしますが、それがウツギ(空木)の特徴です。また、卯月に花が咲くことから「ウツギ」と名前が付いたとも言われています。ウツギ属ではない花木にもウツギの名前が付いている場合があります。葉や花の形状がそれだけウツギによく似ていることが原因かと思われます。
植物の和名は、日本人の植物感などが反映されているため、学名による分類とは必ずしも一致しません。ウツギの場合、6科9属(11属に分類することもある)にもわたります。ユキノシタ科(ウツギ属、アジサイ属、バイカウツギ属)、スイカズラ科(タニウツギ属、ツクバネウツギ属)、バラ科コゴメウツギ属、ドクウツギ科・属、フジウツギ科・属、ミツバウツギ科・属です。このうち種類が多いのは、タニウツギ属が10種類、ウツギ属が5種類です。」と、いうことです。
<主なウツギ>
・タニウツギ
スイカズラ科タニウツギ属に分類されます。日本海側に多く自生して、谷に多いことから名付けられています。タニウツギ属には10種類以上があり、他にオオベニウツギやハコネウツギやニシキウツギなどの品種があります。
・オオベニウツギ
スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木です。タニウツギ属は北海道や本州にも自生していますが、オオベニウツギは中国原産です。花色は、濃紅色の品種と桃色から白色に変化する品種があります。
・ハコネウツギ
スイカズラ科タニウツギ属の落葉樹。北海道南部、本州、四国及び九州に分布する。日当たりのよい沿岸部の山地に自生するが、二色に咲き分けるカラフルな花を観賞するため、庭木として庭園や公園にも植栽される。箱根に自生していることはほとんどなく、箱根に多く見られるのはニシキウツギであり、間違えて「ハコネウツギ」と名付けられたようです。ハコネウツギの花は、咲き始めは白色、次第にピンク色、開花が進むと濃い紅色へ変化して咲きます。一本の枝に付く花色が異なるので、鮮やかな変化を楽しめます。昔から人気の高いウツギの品種です。
・ニシキウツギ
スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木です。本州、四国、九州の山地に多く分布しています。厳しい環境にも順応する丈夫さをもったウツギです。
・サクラウツギ
ユキノシタ科ウツギ属の落葉中木で、日本原産の庭木です。5枚の花弁をもつ品種が多いですが、八重咲き品種もあります。可憐なさくら色の花びらが美しいと人気があります。
・サラサウツギ
ユキノシタ科ウツギ属の落葉中木で、ウツギの変種で日本原産の庭木です。花は八重咲き、花弁の外側は淡い紅色でとても美しい。全体を見ると淡桃色に見えることもあり、優美な華やかさが存在しています。ウツギの中でも美しい色合いが好まれて人気があります。
・ヒメウツギ
ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木です。ヒメウツギは関東以西、四国、九州に分布しています。日本固有種で岩の上や林の縁などに多く自生しています。ヒメウツギの開花期は4月~5月で、花色は白色のみです。花期には枝が花で覆われてしまうほど、たくさんの白い花を咲かせて楽しませてくれます。美しい花は重宝されて、古代より庭木として頻繁に植栽されています。
・バイカウツギ
ユキノシタ科バイカウツギ属に分類される。本州から四国、九州にかけ分布している落葉低木。梅によく似た白い花を6月~7月頃に咲かせます。中国では「山梅花」と呼ばれます。
♫ 宿木(うつぎ) ♫