最近、あちこちでツマグロヒョウモンの姿を見かけて、写真を撮っています。また我が家(こぎつね研究室)では、ツマグロヒョウモンが卵を産むように、庭でスミレをたくさん増やしています。今、2匹幼虫を見かけました。ネットで、ツマグロヒョウモンについて調べてみました。

 「ツマグロヒョウモンは、本州以南の温暖地に土着しており、西南日本から琉球列島では普通に見られます。1970年代までは近畿地方より西に分布していましたが、1990年代から2000年代にかけて関東地方に進出し、現在は福島県や山形県からも発見報告があります。分布北限の境界は日本海側では福井県南部とされていますが、国内における越冬・土着地の北限は多少の変動があります。環境省や国土交通省の調査によると、地球温暖化に伴い、分布域を拡大していると考えられている指標生物です。幼虫の食草はスミレ類で、パンジーやビオラなどの園芸種にまぎれて分布域を拡大したという説もあります。

 ツマグロヒョウモンの幼虫は、黒地に赤い線が入った模様で、トゲが生えています。トゲはフニャフニャしており、触っても痛くありません。ツマグロヒョウモンの幼虫は、スミレ科のスミレやパンジーの葉を食べます。成長するにつれて食欲が旺盛になり、スミレやその仲間のパンジーなどを一株すべて食べつくしてしまいます。ツマグロヒョウモンは、幼虫又はサナギで越冬し、年に4-5回発生するため、一年中見られます。サナギになる前には、蛹化の場所を求めて移動し、食草付近のほかの植物や石垣のすき間などでサナギになります。」と、いうことです。

 地球温暖化が進み、分布を北へと広げているチョウです。昨日、テレビ番組で、キリマンジャロ山頂の氷河が、年々小さくなっていると、報告していました。また、ヨーロッパアルプスの氷河や、カナダのロッキー山脈の氷河も、年々小さくなっています。地球全体が、確実に温暖化しているようです。海面上昇、台風などの大型化、砂漠地域の拡大なども心配です。

 

 

ツマグロヒョウモンの幼虫

 

 

♫ 小満初候 ♫