今年の1月に明神山に登ったとき、三郷駅に下りました。そのとき、明神山(274m)の北側にある三室山(135m)へ、三郷駅から登るコースがあることを見つけて気になっていました。これまで、三郷駅からは、大和川沿いの龍田古道を何度か歩いているのですが、この三室山を越える龍田古道もあるようなので、今日は登ってみることにしました。

 三郷駅から三室山へ登る登山口へは、川沿いの龍田古道から北へと分かれる所に掲示板があり、さらに曲がり角ごとに丁寧に矢印板があったので、全く迷うことなく登山道へと入ることができました。登山口には、案内板がありました。

 登山口から三室山へは、車が通ることができるような広い道(車止めがあるので車は入らない)が続いていました。ゆるやかな坂で、のんびり歩くことができました。途中には、古代の人が読んだ歌碑がありました。展望台があるところが三室山のようです。今回は、歩いている人に全く出会わなかったのですが、唯一この展望台で、一人だけウォーカーに出合って、なんとなく急いで通過してしまったのがよくありませんでした。三室山という標識を見つけられなかったので、少し残念でした。三角点があるようです。

 三室山を過ぎると、暫く平坦な道が続き、また登りになります。ここから道は、人が一人歩けるような急な山道になり、雁多尾畑へと続く事になります。このコースを歩くまでは、三室山が山頂で、三室山から下って雁多尾畑に続くと想像していたのですが、三室山からまだかなり坂を登ることになりました。

 雁多尾畑の少し手前で、「小鞍の嶺」と言う小高いところに登りました。ネットで調べると、「小鞍の嶺は、三室山と龍田大社の間にある尾根上の平坦部分です。毎年、龍田大社の神官が例祭の日に重要な祭祀を行う聖地とされています。小鞍の嶺は、地すべり防止地区の標高の高い場所で、万葉歌にも詠まれています。万葉歌では、白雲のたつ龍田の山の急流のほとりの小鞍の嶺に、枝をたわめて咲く桜の花が詠まれています。」と、書かれていました。サクラの花の時期にもう一度来てみたいなと思いました。

 山間の急斜面に広がる雁多尾畑(かりんどうばた)の集落に出て、府道183号線を下り、河内堅上駅へと至りました。1時間半ほどの、フィールドワークでした。雁多尾畑という地名については、ネットで調べると「大阪府柏原市にある地名。この地にある光徳寺の本堂は、「雁林堂(かりんどう)」とも呼ばれていて、それが地名の由来になったとも伝えられている。そのほか、当地の上空で雁(がん)がよく見られたことが由来、との説もある。」と、書かれていました。不思議な地名です。

植物は、ソヨゴ、モチノキ、スイセン、ハルノノゲシ、オオイヌノフグリ、などの写真を撮りました。

鳥は、カルガモ、の写真です。

観察地・通過地点は、三郷駅、三室山、小鞍の嶺、雁多尾畑の集落、金山媛神社、金山彦神社、大池、河内堅上駅、です。

 

住宅地の中にある

三室山への案内板

 

三室山登山口の掲示

 

三室山への登山道

 

三室山登山道

途中の掲示板

 

三室山(135m)の展望台

ここが多分、三室山三角点だと思われる

 

三室山から雁多尾畑へは

急な細い坂道となる

 

龍田神社本宮趾

 

小鞍の嶺

 

雁多尾畑 集落

 

雁多尾畑 バス停

 

雁多尾畑から

河内堅上駅へと下る道

 

金山彦神社

 

金山彦神社横の大池

カルガモ

 

河内堅上駅