今日は、住吉大社周辺で、末社や周辺にある神社を見ました。種貸社、大海神社、生根神社です。初めて見る所です。住吉大社、大海神社、生根神社は、上町台地の上側に建てられていて、これらの神社の西側は、5m程の石段になっています。かつて、その崖の下まで海岸が迫っていて、この崖は海食崖(断層崖)だということです。天王寺周辺へいくとさらに崖の高さが10m以上にもなります。上町台地は大阪城まで続きます。

 熊野街道は、上町台地の上を北へ難波宮そして天満へと続いていて、紀州街道は、上町台地の下(昔の海岸沿い)を通って現在の難波へと続いています。熊野街道の方が紀州街道よりも古い道です。古代は、海岸沿いよりも安定した台地の上の道を歩いて、遙か紀州の熊野大社へと歩いていました。また奈良時代、住吉大社の近くの海から遣唐使船が出港していたということです。その後、平安、鎌倉、室町、江戸時代にかけて、全世界的に海退が進み(海水面が数m低くなり)、上町台地の下の海岸沿いの道も安定して使えるようになり、紀州街道を中心に賑わうようになってきました。現在の難波周辺も安定した陸地となり、人々が広く住み賑わうようになりました。

 

大海神社

 

生根神社

 

生根神社西側の石段

 

種貸社

 

住吉大社

 

住吉大社周辺の地形・地質

 

大阪平野の地質・地形

6~7世紀ごろ

 

遣唐使船は、

この住吉大社の近くから出航していたらしい