『学研の図鑑LIVE昆虫 新版』を、多くの人と協力して1年間で作り上げた苦労の話が書かれていました。2800種の昆虫を、生きたまま写真に撮って掲載しているようです。『学研の図鑑LIVE昆虫 新版』2022は、家にあるので、それを見ながらこの本を読み進めました。苦労をして写真を撮ったエピソードが、掲載された昆虫たちそれぞれにあるということがよく分かりました。生きている時の色や形が大切だということで、生かしたまま、白バックの上で写真を撮っています。すぐに死んでしまう昆虫は、野外の車の中で写真を撮っていました。動き回る昆虫は、酢酸エチルで少し眠らせたり、ドライアイスで体温を下げたりして、撮影しているということでした。しばらく元気に生き続ける甲虫などの昆虫は、フイルムケースのような容器(穴を開けたもの)に不織布と一緒に入れて、少し砂糖水で湿らせておくと、生きたまま郵送できるようでした。遠く北海道へ採集旅行に出かけている虫取り名人達から、丸山さんの所へ、日々甲虫が郵送されてきて、それを丸山さんが撮影をするというようなこともされていました。一年間で、この図鑑に掲載している昆虫の写真を全部撮るというのは、並大抵のことではできません。日本各地の昆虫採集を得意とする人、その昆虫に詳しい人、昆虫写真を得意とする人、各地の昆虫館の方々とつながり、総勢50名で日本の主な昆虫を網羅するような新しい図鑑を作り上げられました。また、ガは幼虫から育てて羽化したきれいな個体を撮影するということもされたようです。丸山さんのすごさは元より、各地に、糞虫、カゲロウ、シミ、ガ、カミキリ、を専門に集めておられる方々がおられることに、興味を持ちました。コロナ感染拡大時期のステイホーム状況は、意外と集中できたということでした。ネットで会議、打ち合わせを常にしながら、作業が進められていました。新しい働き方、編集の仕方です。
わたし達の教科書の編集も、コロナ感染拡大時期は、全てリモート会議で進められました。