今から2500年もの昔に書かれたもので、人間社会の本質を鋭く突き、一貫した哲学をもつ兵法書です。仏典や聖書などと肩を並べる長寿を保っています。斎藤孝さんが、分かりやすく要点を整理してくれているので、意味を捉えることができました。兵法でありながら「戦わずして勝つことこそ最善である」ということです。また、準備の重大性を唱え、勝算のない戦争はすべきでないこと、作戦を立てること、スパイの情報戦が大切であること、相手の逃げ場を作ってあげること、相手の国を焼き尽くさないことなど、など、人間の生き方や考え方を深く洞察し、国の組織や運営、リーダーのあり方などのヒントが書かれています。現在の企業のトップの人達も、読んでいるということです。
