最近、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」のシリーズを読んでいるのですが、短編と長編合わせて60編ほどあるようです。続けて読んでいると、ずっとホームズだけになるので、少し前に数編読んでいたドリトル先生の本も並行して読もうと思いました。全部でどれだけあるのかネットで調べてみることにしました。

 ドリトル先生(ドリトルせんせい、Doctor Dolittle)シリーズは、20世紀前半にアメリカ合衆国で活動したイギリス出身の小説家、ヒュー・ロフティングによる児童文学作品です。シリーズは全12巻で、他に番外編が2巻存在する。各巻は必ずしも時系列通りに並んでいるわけではなく、いわば「時系列シャッフル」的な手法が採られている。第3巻『郵便局』をどの時期に置くかは諸説あるものの、少なくとも第1巻『アフリカゆき』、第4巻『サーカス』、第6巻『キャラバン』、第11巻『緑のカナリア』は確実に、そしておそらくは第3巻『郵便局』も第2巻『航海記』(冒頭部分は1839年と明示されている)でドリトル先生が助手の「トミー」ことトーマス・スタビンズと出会うよりも以前の出来事である。第7巻『月からの使い』から第10巻『秘密の湖』までは巻数と時系列が一致しており、時系列上は『秘密の湖』が最終巻となる。刊行順の最終巻『楽しい家』はロフティングの生前に未発表となった短編8話をジョセフィン夫人とその妹のオルガ・フリッカーが整理し、オルガが補作を行った短編集である。

 

岩波少年文庫版 全13巻 の紹介を転記してみます。

『ドリトル先生アフリカゆき』

「沼のほとりのパドルビー」に住む名医ドリトル先生は、オウムのポリネシアから動物語を習い、世界中の動物たちから敬愛されています。ある日アフリカのサルの国から、ひどい疫病が流行しているから救ってほしいという訴えを受けた先生は、犬のジップたちをひきつれて冒険の航海に出発します。ドリトル先生物語の第1作目。

『ドリトル先生航海記』

靴屋のむすこのトミー少年は、大博物学者ロング・アローをさがしに、尊敬するドリトル先生と冒険の航海に出ることになって大はりきり。行先は海上をさまようクモサル島。島ではロング・アローを救い出し、ついに先生が王さまに選ばれ活躍しますが、やがてみんなは大カタツムリに乗ってなつかしい家に帰ります。シリーズ第2話。

『ドリトル先生の郵便局』

寒い冬のイギリスを脱出、ドリトル先生は動物たちと再びアフリカに出かけてファンティポ王国の郵政大臣になります。ツバメたちを使った小鳥郵便局は、世界でいちばん早い郵便として大成功。そして動物の通信教育も始まりますが、ある日、太古のカメから手紙が届くと、先生はさっそくカメに会いに秘密の湖に出かけてゆきます。

『ドリトル先生のサーカス』

航海から帰ってまた一文なしになったドリトル先生と動物たち。ついにみんなでサーカス団に入ることにしますが、サーカスの動物たちのひどい暮しに大憤慨。あわれなオットセイ脱出のために、先生の大冒険がはじまります。やがてだんまり芝居で大成功した先生は、悪い団長に代わってサーカスを率いることになりますが…。

『ドリトル先生の動物園』

ドリトル先生の動物園は世界でたった1つのオリのない動物園です。そこはネズミ・クラブにリス・ホテル、雑種犬ホームやウサギ・アパートなどのある、不思議で楽しい動物の町なのです。先生とトミー少年は、毎晩ネズミたちから面白い話を聞いたり、探偵の犬といっしょに大金持の遺書をめぐる大騒動にまきこまれたりします。

『ドリトル先生のキャラバン』

サーカスの団長になり、おなじみの動物たちをひきつれてキャラバンの旅をつづけていたドリトル先生は、ある日、ついに世紀の名歌手カナリアのピピネラに出会いました。やがて世界ではじめての鳥たちによる公演がロンドンで大成功をおさめ、先生と動物たちの名は一躍各国になりひびき、売上金をもとに数々の事業をはじめます。

『ドリトル先生と月からの使い』

昆虫語の研究に熱中していたドリトル先生のところに、ある晩、家くらいもある巨大なガがあらわれました。このガが月の世界から来たのだと知って、先生は月へゆく決心をします。

『ドリトル先生月へゆく』

巨大なガにのって月へ向かったドリトル先生たちは、水や食物を求めての苦しい旅をします。月の世界の住民たちと話をかわすことができるようになり、先生は患者の診療に大活躍。

『ドリトル先生月から帰る』

月へ行ったきりのドリトル先生の帰りを、動物たちは待ちわびています。ところがある日、巨大な月のバッタにのってやっと帰ってきた先生は、なんと6メートル近い巨人になっていました。

『ドリトル先生と秘密の湖 (上・下)』

ドリトル先生の一行は、大地震で生き埋めになってしまった太古の大ガメを救出します。助け出されたこのカメは、ノアの洪水のようすなど、大昔の地球の雄大な物語を語りはじめます。

『ドリトル先生と緑のカナリア』

鳥のオペラのプリマドンナ、美しい声のカナリアのピピネラは、最初に飼われていた宿屋からお城につれてゆかれて、数奇な運命をたどりますが、やがてドリトル先生に助けられます。

『ドリトル先生の楽しい家』

ドリトル先生シリーズの最終巻、この本は、作者ロフティングの死後に夫人が遺稿をまとめて1冊にしたもの、「船乗り犬」「ぶち」「犬の救急車」「気絶した男」など、8編を収めます。

 

 最初の2巻を読んでいるので、3巻目から続けて読んでいくことにしました。

 

♫ 寒露 ♫