河野さんは、1996年生まれ。東大医学部に在籍しながら、司法試験にも一発合格している人です。「常人離れした記憶力や特殊能力はありません。ただひたすらに、勉強の仕方がうまいのです。」ということで、その勉強法を紹介してくれています。「1年で1000時間勉強して将来の年収が100万円上がる場合、勉強の時給は100万円×40年÷1000時間=1時間あたり4万円になる。なんでみんなそんなに勉強しないの?」という計算をして、勉強の大切さを訴えています。1年間1000時間(一日3時間)勉強をすると、将来の年収が100万円上がるという計算です。40年間で4000万円を余分に稼げると考えると、学生時代、1時間勉強することで4万円稼いでいることになるということです。「勉強は、努力の方向さえ間違わなければ、かけた時間を裏切らない。コストパフォーマンス最強の遊びなのです。勉強はリターンが大きい娯楽なのであって、勉強できる環境にあるというのは贅沢な事なのです。」と、学生時代の時間の使い方の重要性を述べています。
「逆算勉強法」を提案されています。
①目標を立てる(例:6月15日の試験で満点を取る)
②目標を分析したあと、それに向けておおまかなスケジュールを作る。
③おおまかなスケジュールを細かく分け、タスクベースとその日一日の目標を作る。
と、いうものです。
河野玄斗さんは、やはり特別賢い人です。集中力が超人的で、その集中した時間の学びを、全て身に付ける能力があります。例えば、小学3年生で、公文式算数の、高校数学までのプリントを終えているということです。ちょっと出来ることではありません。小さい頃から、集中力、能力が高いということです。
この本を読んで、まねをして同じ結果が出ることはありませんが、①時間を大切にして、学び続けることの大切さ ②目標を立て、計画的にものごとを進めること ③適切な参考書、塾の講師、助言者の力を借りる ④模擬テストの有効利用と丁寧な見直しの仕方 などを、学ぶことができました。「思ったこと、したいことを、目標として、それに向けて計画的に、適切な方法で、やり続ける大切さ」は、常人でも分かるので、少しずつでも「やり続けたい」と思います。