クマバチと同じような所を飛んでいるのですが、胸が黄色くなくて真っ黒です。羽の色は虹色に光っています。少し前から飛んでいたのかもしれませんが、今日初めて写真を撮りました。国立環境研究所のホームページには、侵入生物として記載されています。ネットで調べると次のような事が分かりました。
「国内では2006年に愛知県豊田市で初めて発見されたタイワンタケクマバチが、泉北ニュータウンの若松台付近でサンゴジュの花に集まっているのが見つかりました。近年、岐阜県・滋賀県・奈良県・三重県・京都府・堺市美原区などで次々と発見されていましたが、2021年6月泉北若松台でも訪花中のタイワンタケクマバチが見つかりました。大陸中国から、竹製品とともに愛知県へ侵入したものと考えられています。体長2cm程度でオスは全身真っ黒、メスも黒いのですが、目の間に黄白色の斑紋があります。竹に直径2cm程度の穴をあけて巣を作ります。(2021年6月2日)」(泉北金剛コミュニティ)
「■ 原産地 中国、台湾。
■ 形態と生態 在来種のクマバチ(キムネクマバチ)に比べて細い体形で、体長は 2cm を超える。しばしば飛んだまま空中で停止するため、観察しやすい。フジ、クロガネモチ、クチナシなど、さまざまな花の花粉を利用する。竹に穴を空けて巣を作る。
■ 移入経路と現状 2007 年に、愛知県豊田市と岐阜県安八郡で初めて侵入が報告された。以後、急速に分布域を拡大している。
■ 影響 在来種のクマバチと花の花粉や蜜をめぐる競合が起きる可能性がある。また、竹に営巣するため、農具として竹を利用する農業、建築業にも影響が予想される。このほか、本種に付着して移入してきたダニが、在来ダニを遺伝的にかく乱する可能性も指摘されている。
■ 類似種との識別点 在来種のクマバチの胸には黄色い毛が密生して、遠くからでもはっきりと黄色に見える(種名「キムネクマバチ」の由来)のに対して、タイワンタケクマバチの胸部の毛は目立たず、
全身が黒っぽく見える。
■ 対策 巣を作るのに古竹を好むことから、立枯れの竹を放置しない、手入れしていない竹林は伐採するなどの対策が考えられる。目立つ虫なので、早期発見に向けた情報発信、啓発が必要である。」(愛知県ホームページ)
クビアカツヤカミキリは、日本各地に分布を広げて、サクラの木を中心に、被害を与えています。今年も、しらとり公園や新金岡団地のサクラの木で、何匹もクビアカツヤカミキリが発生しているのを見ました。このタイワンタケクマバチは、あまり知らなかったのですが、今回初めて大泉緑地で写真を撮り、ネットで調べることで、分布を広げてきていることが分かりました。
タイワンタケクマバチ
大泉緑地
クマバチ
大泉緑地
♫ 虻(あぶ) ♫