午後から、ゲド戦記3を読み終えました。ゲド戦記1~3は、壮大な物語でした。読み切るのにはかなり気力が必要ですが、このゲド戦記3は、読み始めるとやめられなくなるほど、どんどん話が展開していき、最後はどのようになるのかワクワクしてきました。生と死の世界を自由に行き来することができる魔法使いが開いてしまった、現実の世界と黄泉の国との穴を、ゲドが塞ぐことにより、世の中のバランス(一人ひとりが幸せに生きる世界)が取り戻されていくという話でした。

 今の、実際の世界の危機を表現しているのかもしれません。長く政治の世界に留まることができるように、規約を変える(世の中の仕組みに穴を開ける)ことによって君臨し続ける(不死の)独裁者によって、世の中のいろいろなバランスが壊れてしまっているということです。絶大なる権力を持って、人の生と死を自由に操る力を、一人の人間が持ってしまってはいけません。