今の子ども達は、幸せです。長編の児童文学の本が、読める状況にあります。日本人による長編のファンタジーや、冒険物の作品は見当たりません(アニメではいろいろあるのかもしれません)が、素晴らしい外国の長編児童文学が多くあり、分かりやすい日本語版が出ているので、次々読んでほしいと思います。大作を読むと、物語を読む頭の仕組みが鍛えられ、学校の国語の教科書なんか、難なく簡単に読み進められるようになります。

 ゲド戦記は、前から気になっていたのですが、読めていませんでした。全部で6冊あります。1.影との戦い 2.こわれた腕輪 3.さいはての島 4.帰還 5.ドラゴンフライ 6.アースシーの風 です。今回はその1冊目を借りています。先は長いですが、読み進めようと思います。これまで、しごとをしているときは、理科教育の本を中心に読んでいたのですが、今は何を読むのも自由です。かつて、読んでこなかった長編の児童文学を、読み進めようと思っています。というよりも、自分が子どもの頃、これらの作品はまだ書かれていなかったり、日本語訳が出来ていなかったりというような状況でした。有名な『モモ』は1973年にミヒャエル・エンデによって書かれた本で、日本語版が出るのは、1980年です。すでに教師になってからのことでした。ゲド戦記については、次のような資料がありました。

「影との戦い」A Wizard of Earthsea(原語版1968年、日本語版1976年)

「こわれた腕環」The Tombs of Atuan(原語版1971年、日本語版1976年)

「さいはての島へ」The Farthest Shore(原語版1972年、日本語版1977年)

「帰還 -ゲド戦記最後の書-」Tehanu, The Last Book of Earthsea(原語版1990年、日本語版1993年)

「アースシーの風」The Other Wind(原語版2001年、日本語版2003年)

「ゲド戦記外伝(ドラゴンフライ)」Tales from Earthsea(原語版2001年、日本語版2004年)