ビル・ゲイツさんは、1975年マイクロソフト社を設立し、全人類の生活や仕事のスタイルを変えてしまうという大きな仕事をされました。現在は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の会長を務めていて、クリーンエネルギーや気象変動に関わる技術の商業化を目的とする活動をしています。暴風雨、高潮、干ばつ、感染症の拡大など、気候大災害が多くの人達の命を奪っています。ゲイツさんは、科学、経済、政治の専門家と協力して、地球温暖化を小さくする活動に取り組んでいます。
「気候変動の大部分を引き起こしているのは、豊かな人達と中所得の人たちだ。最も貧しい人達は、問題の原因になることはほとんどしていないのに、最も大きな被害を受けている。世界から手助けを受けてしかるべきであり、今より多くの支援が必要だ。」
ゲイツさんが、10年間、専門家から学んできて、そして行動をされています。この本は、ゲイツさん自身の学びの過程を、丁寧に書いている本だと思われます。学びの過程を、このように書けば良いのだなという、お手本のような本です。学びと行動が、同時に進行しているところには、本当に感心させられます。天才といわれる人の生き方そのものなのでしょう。