小木曽さんは、グリーという会社の社員。年間300回以上、全国でネットの安全利用について講演をしている方です。この数年間だけで、日本全国、40万人近くの人達に講演をしてきた。企業や官公庁でも講演をしていて、一番多いのは学校。日本にある中学・高校の1割ぐらいは訪問しているようです。
子どもの立場に立って、あまりネットに詳しくない大人から、「スマホばかりをあまり使ってはいけない、ネット情報はウソばかり書いている、スマホ依存症になっている、何でもネットで調べると記憶に残らない、情報モラルがない、ネットは危険だ」などと言われることへの、子ども側からの反論を書いています。後半には、ネットを使う時、本当に危険なことについて、子ども達に分かるように書いていました。
「SNSに投稿することは、自分の家の玄関前に、写真や個人情報を掲示しているのと同じことだ」という認識を持つことが大切だということです。また、スマホで撮影した写真には、位置情報が記録されているので、個人の特定、住んでいる家の位置がすぐに分かってしまうということです。ネットで炎上するということは、100万人規模の人が「注目された記事」に対してコメントを書いたり、個人特定をしたり、未成年の場合は親の仕事や家族関係を調べたり、住所、電話番号まで、ネットに出てしまいます。早い場合は、数分、数時間で、ネット上で大問題になり、ニュースや週刊誌やテレビ報道にまで発展するということです。一度ネットに載せてしまった記事や写真は、ほぼ消すことが出来ないということなので、後々まで、とても大変なことになってしまうということを伝えていました。