今日は、本を読み終えました。斎藤孝さんは、個性的な生活を送られてきているので、基本的に孤独の時間を過ごされてきています。自分が自由に使える時間を持たなければ、これだけ多くの本を出版することができないと思われます。毎年、考えられない程多数の新刊を出されています。

 今回、この本の中で、ドイツの哲学者アルトゥル・ショーペンハウアーの言葉を紹介されていました。『幸福について』という本のなかに、「全く自己自身のあり方に生きていて差し支えないのは、独りでいる間だけである。だから、孤独を愛さない者は、自由を愛さない者と言うべきだ。」と書いていました。

 長く先生しごとをしていたので、日々、子ども達や先生方の中に、常に身を置いてきました。さらに、研究会、講演会、大学での講義など、多くの人の前で話をする事もあり、なかなか孤独の時間、自由な時間を持つことが出来ませんでした。やっと今年の4月から、自治会会長しごとも終わり、自分の時間を自分で使えるようになってきました。手帳はこれまで、授業の予定、学校の行事、出張の依頼、研究会の日程、原稿の締め切りなど、常に先に埋まっていました。その手帳に書き込んだことをこなしていくことが生活でした。今は、自分で行動したことを書くために、手帳を使っています。時々、忘れてはいけない事があるので、それらは大切にしながらも、基本的には真っ白な一週間、ほぼ真っ白な一ヶ月の手帳です。楽しみながら自分が行動したことを書く手帳が、いいなと思っています。