今日は、三段ボックスから取り出した資料を、全部処分しました。多くのお便りがありました。廃棄する前に、記録をしておくことにします。学年便り(二クラス一緒に配布する時)、理科便り(理科専科の時)、学級便り(自分の学級だけ配布する時)は、週に一回出していたお便りです。毎週必ず土日の間に書いて、月曜日に配布していました。毎年30号ほど書くことになります。それ以外に、授業の記録も兼ねて、子ども達のノート記録を打ち込みながら、学習便り(担任の時)、理科学習便り(理科専科の時)を書いていました。こちらは、週に2、3号書くので、毎年、年間80~90号ぐらいあります。これらのお便りは、子ども達が読むことを目指して、学習内容、学習の方法、科学や社会とのつながりなどについて、書き続けていました。
大学の先生や教育学部の学生が、授業観察に来られて、授業分析をされることがあります。授業の発言記録を中心に研究をされます。我々現場の教師は、そのような発言を全て書き出して分析をすることはできないので、子ども達のノートの記録を、日々の学習の事実として大切にしてきました。授業後、必ず全員のノートを読み、コメントを書き、そして、気になる子どものノートをお便りにすることで、次なる学びの方向性を見出すようにしていました。40人、全ての子どもの学びの状況、興味関心をノートから読み取り、やる気や思考力を高めなければいけません。子どもの表現を、コンピュータに打ち込む作業が大切だと考えてきました。
また、こぎつね附属小学校では、毎年春と冬には(時には秋にも)公開学習研究会があり、1000人近くの先生方に授業を見て頂き、その後、研究協議会を開きます。その時の協議会資料にも、これら日々のお便りを活用してきました。子どもの学びの事実を示しながら、協議会に参加して下さった先生方に「子どもの学ぶ力」を伝えました。
20年間のすごい量のお便りがありました。今日は、それらのお便りを、一枚ずつファイルポケットから取り出しながら廃棄しました。取り出すとき斜めにサッと目を通すと、当時の子どもの顔、学習の様子、学級の動きなどが、脳の奥底から引き出されてきます。今日の作業はとても疲れました。頭の中心が熱くなって、頭痛がするほどでした。本当に、20年間の学習風景、子ども達の顔や声が、走馬灯のように、ぐるぐる頭の中で動いていました。片付けが終わった後、疲れ過ぎて、抜け殻の様な状況になりました。
♫ 小啄木鳥(コゲラ) ♫