テレビで放映されていたChatGPTについて、新聞にも掲載されました。世の中が一変してしまうような、重大なAIの仕組みが新たに出来たようです。教育にも大きく関わる、時代の変換点になるようなことだと思われます。・・
「インターネット上で人工知能(AI)と文字で会話する「Chat(チャット)GPT」が話題だ。従来のAIと比べ、文脈や背景を理解する力が飛躍的に高まり、より自然で複雑なやり取りができるためだ。ただ、回答には誤った情報が含まれることもあり、利用には注意も必要だ。チャットGPTを開発したのは、2015年に設立された米国のAI研究機関「Open(オープン)AI」だ。昨年11月末に無料公開してから、わずか2か月足らずで利用者は1億人を超えたとされる。利用者が求めた情報を要約して説明できるし、自然でわかりやすい文章を書ける。実際に使ってみると、まるで人間と会話をしているような感覚になる。簡単な受け答えだけでなく、「太宰治の『人間失格』の読書感想文を800字以内で書いて」といった指示や、「特定のデータを抽出するプログラミングコードを作って」といった問いにも答えてくれる。ただし、回答が必ずしも正しい情報とは限らない。利用が先行している海外では、教育現場などで警戒感が強まっている。
米国では、大学生が提出するレベルのリポートを作成する能力があることが示されており、米メディアによると、ニューヨーク市は「学習への悪影響と、コンテンツの安全性・正確性に対する懸念」を理由に、所管する学校の端末やネットワークからアクセスできないようにしている。複数の海外メディアは、フェイクニュースや人種差別をあおる記事の作成に使われる可能性や、サイバー攻撃にも悪用されるおそれがあると指摘する。ネット情報の信頼性を評価する米企業は、誤情報をもとにチャットGPTに文章を作成させたところ、100件中8割で誤情報を含んだ文章が返ってきたと公表した。サービスは今後も広がりそうだ。米マイクロソフトは、オープンAIに数十億ドル規模の出資を決定し、今月から、自社の検索サービス「Bing(ビング)」にAI機能を追加した。検索業界トップのグーグルも、対話型AIの「Bard(バード)」を発表。数週間以内に一般公開する方針を明らかにしている。チャットGPTとどう向き合えばいいのか。AIの研究者や企業でつくる「日本ディープラーニング協会」(東京)の理事長を務める東京大の松尾豊教授は「インターネットの登場を超えるようなインパクトがある」と指摘する。人工知能に詳しい北海道大の川村秀憲教授も「抽象度が高く、曖昧な指示にも答えられる技術だ」と評価。海外ではすでに仕事に取り入れられ始めているといい、「今はトンチンカンな回答をすることもあるが、数年後、人間より劣っているとは考えにくい。どう使いこなすか、真剣に議論すべきだ」としている。」
➔本当に大変な仕組みができたと思います。ここ10年ほど、紙の辞書は必要なくなりました。また、昆虫や植物の図鑑も、まず写真検索をグーグルで行ってから図鑑を調べるようになりました。地図を買わなくなりました。図書館の本をネットから検索し予約してから借りに行くようになりました。連絡の多くは、ネットを通してするようになりました。今回、対話型のAIが生まれると、情報は膨大なので、より的確な返答が返ってくるようになります。教育現場が大きく変化する可能性があります。将棋などの若手の世界もそうですが、子ども達が学校を通さず、膨大な知識を付け始める可能性があります。
ウメ