いつも、説明文ばかりを読んでいるので、たまに、文章自体に味わいのある本を読むと、ホッとします。5カ所、書き出してみました。

♥「たったひとり。ぼくしかいない部屋」にも、孤独とぼくとがいる。それだけで、その部屋は生きている場である。

♥このぼくの書いた短文は、あなたが読むことによってここにあらわれる。あるいは、たったひとりでも読んでくれる人がいると、信じていることで、書くことは続けていられる。書いたものが読まれるというのは、実に、たいへんに幸福なことである。

♥「1%のひらめきを支える99%」のことは、「努力」と言わずに、「善き習慣」と名付けたらいいのではないか。

♥「自分のことを理解してくれる」人がいるということ、そして「よろこびを共有してもらっている」ということ、人間は、一生、それが欲しくて生きて活動していると思う。

♥必ず夏はくる。そして、そのことがさみしく感じられるようになった。次の夏がくると、ぼくの過ごす夏はひとつ減る。暑い暑い迷惑な夏も、ひとつ減るのはさみしい。振り返れば、冬も、ひとつ減らしてしまったばかりなのだ。

素敵な言葉がいっぱい詰まった本から、5つだけ、書き写してみました。自分が書きたかったことは、このように表現すればいいのだと、深く納得しました。