大阪大が駆除技術開発 

「幼虫の頃に農作物を食い荒らすガの一種「ハスモンヨトウ」をレーザービームで狙い撃ちする駆除技術を開発したと、大阪大の研究チームが発表した。成虫を退治して繁殖を抑えるのが狙いで、2025年頃の実用化を目指すという。名古屋市で開催中のレーザー学会で19日午後に報告する。」

「ハスモンヨトウの幼虫は、夏から秋にかけて大量発生し、大豆やキャベツなどに甚大な被害を出す。植物防疫法で有害動植物に指定されているため、都道府県が発生を予測。農家に注意報や警報を出して農薬散布を呼びかけるが、薬剤への抵抗力が強く、一部の農薬は効きにくくなっている。チームは新たな駆除技術として、超小型、低コストで駆動できる「青色半導体レーザー光」に着目した。体長15~20ミリの成虫が毎秒2メートルで飛行する様子をカメラで自動検出して追尾。羽を休めた瞬間に0・1~0・01秒間レーザーを照射し、駆除することに成功した。精度は低いが飛行中に撃ち落とすこともできたという。さらに胸の辺りが急所となり、細いビームで仕留められることも突き止めた。今後は人工知能(AI)で飛行経路を予測してビームを自動照射する改良を加え、急所への命中精度も高める。阪大の山本和久教授(レーザー工学)は「いずれはアフリカで問題になっている『サバクトビバッタ』など他の害虫の駆除も視野に入れたい」と話す。」(1月19日読売)

→レーザーで虫を殺す。そんな時代になってきているようです。

 

2019年6月5日 「こぎつねさんぽに出かけよう」より

ヨトウガの幼虫?