本を読み終えました。すごい天才だと分かります。略歴は、14歳で初めて読書する。21歳蘭学を志して長崎に出る。22歳長崎を去り大阪の緒方洪庵門下に入る。24歳緒方塾塾長となる。25歳江戸に出て蘭学塾を開く。26歳英語習得を志す。27歳咸臨丸にて渡米。帰国後幕府の翻訳方になる。29歳随欧使節の一行に加わりヨーロッパに渡る。33歳『西洋事情』を著す。34歳二度目の渡米。35歳塾名を慶應義塾とする。39歳『学問のすすめ』を著す。65歳『福翁自伝』脱稿。66歳死去。

 14歳から本を読み始めて、『孟子』『論語』『詩経』『書経』を読み、さらに、『蒙求』『世説』『左伝』『戦国策』『老子』「荘子」『史記』『漢書』『後漢書』『晋書』『五代史』『元明史略』を読んだようです。『左伝』は15巻のうち、たいがいの生徒は3,4巻でおしまいにしてしまうところを、諭吉は、全部通読して、およそ11回読み返して、面白いところは暗記していたそうです。21歳で長崎に出向いて蘭学に初めて出会い、その1年後、22歳から大阪の緒方洪庵のもとで、蘭学の力を付けていきました。25歳に江戸で蘭学塾を開くが、これからは英語が必要だと分かり、英語とオランダ語の対訳の辞書を手に入れて、自分で英語を学び始めました。27歳には咸臨丸に乗ってアメリカへ行き、29歳にはヨーロッパに行き、現地でいろいろ多くを学んでいます。明治政府のしごとにはつかないで、慶應義塾と塾名を変えて、大学教育の基礎を作ったということです。