増井真那さんは、この本を書いたときは、16歳です。5歳の時にテレビで変形菌を見て、本物を見たいと探し回ったのが始まりで、その後、変形菌の観察会に参加して、多くのことを学んでいきます。特に、自分で変形菌を飼育して、その生態について実験や観察をして、研究としてまとめています。日本学生科学賞では内閣総理大臣賞をとり、さらに、国際賞も受賞しているようです。この本を読んで、変形菌を飼育することができるということが分かりました。変形菌のお世話の仕方を習得されているだけでもすごいのですが、小学生の頃から実験観察を続けて、論文を書き続けているのもすごいことだと思いました。観察会で専門家の先生に出会って、多くを学び、小学校の頃から成長し続けています。自分の家が研究室のようです。現在は20歳を過ぎていて、慶應義塾大学に進学されているようです。保護者は、研究者ということでもなく、増井真那さんの子どもの頃からの追究を全面的に支えておられます。大学でもこれまでの研究経験を生かして、さらに研究が深まることを期待したいと思います。自分も、野外観察ばかりしていなくて、飼育栽培を通して研究観察もしたいなと思いました。