盛口満さんが専門としている冬虫夏草のことについて詳しく書いていました。前半は、キノコの専門の方とキノコ観察をした時の話、そして、粘菌探しに取り組み始めたことが書かれていました。このあたりは、まだ、読んでいて理解できたのですが、後半の冬虫夏草の研究の内容については、論文を書くレベルなのでかなり難しく、最後まで読むのは少し大変でした。生き物から生えてくるキノコ(冬虫夏草)が、実は、体内に共生して必要な栄養分を生き物に提供していることが、分かってきているようです。セミ、アリ、ゴキブリ、甲虫の幼虫など、それぞれの種類によって共生している菌類が違っているということでした。先日テレビで見た、超進化論の番組でも、森の樹木は菌類と共生していて、互いに栄養を補完し合っていると紹介していました。菌類は森の樹木を土の中でつないでいることも分かってきているようで、菌類のネットワークのすごさを知りました。