本を読み終えました。林望さんは、最初、高校の国語の先生をされていて、国文学研究者、イギリスでの仕事、音楽、美術関係の仕事、小説家など、多方面に活躍されています。本は、「プロの道具」として保管されていて25000冊もあるようです。年に一度本棚の整理をされるようです。経歴もすごい方で、慶應義塾大学大学院博士課程、ケンブリッジ大学客員教授、東京芸術大学助教授などもされています。この本では、古典を読むことを進められていて、長い歴史という時間を乗り越えてきた『源氏物語』『平家物語』を取り上げていました。齋藤孝さんと同じ方向性を持っておられる方でした。最後の章では「自分史の象徴としての書棚」について書いていました。我が家にも2500~3000冊ほど本があるのですが、これまで自分が読んできた本の経歴がそこにはあります。図書館で借りて読むのではなく、本は買って読むように書いていますが、それはもう、我が家では難しくなってきています。一年間で、図書館で借りた本を記録していると200冊になりました。これからまだ、10年ほど、このペースで本を買って読むと、それだけで2000冊も増えることになります。もう、置き場所がないので、しかたなく、図書館で本を借りて読む生活となってしまいました。