本を読み終えました。筆者は、塾の先生をされている方で、東京を中心とした難関中学へ多くの小学生を進学させています。「教えない教育」というキャッチフレーズが目についたので借りたのですが、イメージしていたこととは少し違っていました。しかし、とても力のある方だと分かりました。子どもを、本当に賢くさせるコツを実践されていました。集中力を高める、頭を使い続ける力を付ける、やる気を引き出す、などの指導に徹しています。小学3年生(2年生の2月)から始めると、本当に賢い子どもに育てることができるということです。成績、到達度を常に貼り出すというのは、いいのかどうか分からないのですが、宮本さんの指導を受けた子ども達は、本当に難関校と言われている私学の中学校の入試に立ち向かうことが出来るように育っています。宮本さんは、常に自分で問題集を作り、子どもに与えていくことができるという、すごい能力を持っておられます。教えないで、緊張した環境の中で、その手作り問題に立ち向かい続ける力をつけることを大切にされています。教えて、丸暗記させて、難問を解くという学習法ではないことは確かです。土日にしかその塾は開校されなくて、子ども達は、土日の時に取り組んで出来なかったところ、時間切れだった問題は、宿題ではないのですが、月~金の間に取り組んでおかなければ、次の週の課題についていけないということです。「怒らない、教えない、宿題なし、」という方針です。出来る子ども基準で、出来る子どもを飽きさせないことにも重点を置いています。出来る子どもというのは、難関校の受験で合格できる能力を持った子どもです。他の子達もその出来る子どもレベルに引き上げることが目標なので、出来る子ども基準というのは当然なのです。塾なので、いやならやめてもいいよと、言える強みもあります。「能力の高い子どもの取り組み方、考え方に学ぶ」ということは、大切なことです。