█コキア 2022年10月14日 長居植物園
あちこちの広い公園には、かなり大規模にコキアが植えられていて、美しい写真ポイントになっています。長居植物園にも、コキアが少し植えられていて、楽しむことができます。コキアについて調べてみました。
「コキアは、草姿が円錐形の整った形で、繊細な茎葉が密に茂り、明るくさわやかな印象を受ける春まき一年草です。観賞期間が長く、同じ形状のまま大きく育ちます。まるで刈り込みをしたコニファーのようで、何株かをまとめて植えると特異な景観がつくれます。ホウキギの和名のとおり、刈り取って陰干しして、草ボウキをつくるのに利用されます。かつてはコキア属(Kochia)に分類されていたので、コキアと呼ばれていますが、今はバッシア属(Bassia)になっています。世界各地で野生化していて、日本でも帰化植物となっており、イソボウキの名で呼ばれることもあります。観賞用に栽培されるのは、主に変種のトリコフィラ(ハナホウキギ、B. scoparia var. trichophylla)で、コンパクトな草姿で丸みがあり、秋には美しく紅葉します。花は淡黄緑色で、小さくて目立たず、雄花雌花があります。畑のキャビアとして知られるトンブリは、本種のなかで種子の大きな系統の果実からつくられるものです。これは草丈が高く、紅葉はしません。コキアの名で流通しているものに、シルバーリーフの‘ダイヤモンドダスト’(Maireana sedifolia)があります。これはオーストラリア原産の常緑低木で、以前はコキア属でしたが、現在はマイレアナ属に分類されています。全体的に白っぽく、クリスマスの飾りに好まれますが、半耐寒性なので、コンテナの寄せ植えなどで利用されています。」(趣味の園芸)