昨日の夕方から読み始めて、今朝残りを少し読んで読み終えました。齋藤孝さんの本を読む度に思うのですが、どんな生活、どんな時間の使い方をしているのか不思議です。一日24時間をどのように使っているのでしょう。大学で講義、学生の成績の処理や指導、講義の準備、本を書く、テレビに出演や子供番組の構成、講演、インタビューを受ける、いろいろな会議に出るなどのアウトプットをしながら、毎日映画を1本見る、テレビやラジオ放送をチェック、本を読む、新聞を読む、音楽を聞くなどのインプットも確実に進められています。今回、この本を読んでいて少しヒントがありました。テレビやラジオは録画を2倍速で見たり聞いたりしているということです。それが当り前になってきているので、普通の速さで話をしているテレビ番組を見ていると、とても遅く感じるということでした。インプットが2倍か、それ以上の速さで入力されて、処理されているということです。人の2倍、3倍の速さで脳が機能しているのだと思います。ということは、文章を書くのも、すごい速さで書き進められ、それが全て本という作品になっていくのでしょう。天才の人の頭の処理能力は、本当にすごいなと思いました。自分も、大学で講義をしていたとき、毎回の講義に、A4で5ページほどの資料を配付するようにしていたのですが、齋藤孝さんは、毎回の講義に、本を1冊提供できるような速さで書いておられます。10日で200ページの本を書くには、構想、目次作りなどの時間も考えると一日30ページほど書き進めないといけません。例えば今回読んだ齋藤孝さんの本は、1ページ600文字です。この山河遊歩は、毎日A4で1枚ほど書いているのですが、1700文字ぐらいです。齋藤孝さんは、毎日、この山河遊歩を10ページ分、書き続けているということになります。さらに、目次作りと構成がとても上手なのです。30ページの間に、小テーマが12個ありました。だいたい、この山河遊歩1枚分で1テーマ書いて、それを10枚、10テーマについて、毎日書くというスピードだと分かりました。