ダンゴムシの子ども 2022年6月8日 こぎつね研究室

 

 孫が、こぎつね研究室でダンゴムシを飼っています。ダンゴムシは、おなかで卵から子どもに孵化して、育っていくようです。

 

「ダンゴムシのメスは体内の育房(育児嚢)と呼ばれる袋の中に産卵し、抱えるように卵を育てます。一度に産まれる卵の数は100個前後。産卵されたばかりの卵は黄色っぽい状態ですが、時間が経つと白く変化し、やがて育房の中で孵化します。生物の「生まれ方」には、卵の形で生まれてくる「卵生」と人間のように母体内の胎盤から栄養を供給しその後生まれる「胎生」があります。しかし、ダンゴムシはどちらでもありません。育房の中で孵化してから1週間ほど経ち、幼虫がある程度の大きさになると育房を食い破って外に出てきます。大きさは数ミリほどで透明の乳白色をしていますが、形は成虫と同じです。外に出た幼虫は、1回目の脱皮を行います。脱皮には大きなエネルギーが必要になるため、上半身と下半身の2回に分けて行います。脱皮中に他の生物に食べられるのを防ぐため、脱皮は早く行われます。1回目の脱皮で胸部が6節から7節へと変化します。脱皮後の抜け殻は大切な栄養源であり、すぐに自分で食べてしまいます。自分の抜け殻が他のダンゴムシに食べられることもあり、自分が他のダンゴムシの抜け殻を食べることもあります。脱皮後しばらくは体が柔らかいため、動くことなく体表を乾かします。その後、7度ほど脱皮を繰り返して成虫になっていきます。白っぽい身体はだんだんと黒っぽくなっていき、生後数カ月経つと産卵をする個体もいます。」(DUSKIN)