イヌビワ 2022年5月10日 四天王寺夕陽丘

 

 イヌビワです。ネットで調べると、「雌雄異株で、雌株にできる実は食べられるが、お株にも赤い実がなるが硬い上に、共生する小蜂の巣になっていて食用できない」と、書いていました。全く知らないことでした。これまで、実を見つけると、漫然とイヌビワと言っていたのですが、次に出合ったときは、雌花と雄花を、見分けたいと思います。

「関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するクワ科イチジク属の落葉低木。温暖な西日本の沿岸部にある丘陵や山地に多いが、種子によって容易に増え、公園の植え込みなどでも見られる。日本以外でも東南アジア(韓国、台湾)の山地に生じる。4~5月頃になるとイチジクのように外からは見えない花が球形の「花嚢(かのう」の中に咲き、花が終わって熟すと「果嚢(=果実)」になる。いずれも直径は2センチ弱。イヌビワは雌雄異株であり、雌株にできる実は微かに甘味があって生食できる。ただし、小さな種がたくさん入っているため、ジャムにして食べるのが普通。実の形がビワに似るがビワほど美味しくはないという意味でイヌビワと名付けられた。雄株にも赤い実がなるが硬い上に、共生する小蜂の巣になっており食用できない。果実が熟すのは11~12月頃。野生動物はイヌビワの実を好んで食べる。平成30年12月に当時の美智子皇后が御自身の誕生日に際し、「陛下が関心をお持ちの狸の好きなイヌビワの木でも御一緒に植えながら」赤坂の御所で余生を過ごしたい旨の文書を発表し、本種が多少注目された。味はイチジクに似ており、実の形状もビワというよりイチジクに近い。別名をコイチジクという。中国からイチジクが渡来する前は、イヌビワをイチジクと呼んでいたとされる。枝や葉柄を切断するとイチジク同様にベトベトした白い乳液が生じる。」(植木ペディア)