昨日、本を読んでいて、本ばかり読んでいると自分の考えがだめになるというようなことを書いていました。「頭の中は本の山 永遠に読み続ける 悟ることもなく」(ホープ『愚人列伝』) 学者、物知りとは書物を読破した人のことだ。だが思想家、天才、世界に光をもたらし、人類の進歩をうながす人とは、世界という書物を直接読破した人のことだ。真実と生命は、もともと自分の根っこにある思想にだけ宿る。私たちが本当に完全に理解できるのは、自分の考えだけだからだ。本から読みとった他人の考えは、他人様の食べのこし、見知らぬ客人の脱ぎ捨てた古着のようなものだ。私たち自身の内部からあふれ出る考えを、いわば咲き誇る花の花とすれば、本から読み取った他人の考えは、化石に痕をとどめる太古の植物のようなものだ。」(ショーペンハウアー) ここまで極端に考える必要はないのですが、本ばかり読んでいて、自分で行動をしなかったり、考えたりしなかったりしていると、本を読むことだけが人生になってしまうということです。自分の足で歩き、自分で調べ、考えることが、とても大切だと思います。