今日は、風が強くて寒いので、歩きに出ませんでした。午後からは、本を読みました。 『ドリトル先生航海記』の中に、観察力について書かれた素晴らしい文章を見つけたので記録しておくことにします。

 

「ぼくも、動物のことばを習いたいんだけれど、ぼくでも覚えることができるでしょうか?」と、私(トミー・スタビンズ)は、肉の皿を炉の上におきかえてたずねました。

「さあ、それはあなたしだいですね。」と、ポリネシア(オウム)はいいました。「あなたは勉強がよくできますか?」

「わからないな。」そういって、私はすこし恥ずかしい気がしました。「ぼく、学校へ行ったことがないんです。おとうさんが、とても貧乏だから。」

「そうですか。」と、オウムはいいました。「私の見る目では、あなたはそれほど頭がたりないようにも見えません。でも、おききなさい。あんたは、ものをよく注意して見ますか? たとえば、リンゴの木にとまっている二羽のムクドリを見たとします。ところで、一度だけよくその二羽を見ておいて、次の日にその二羽を見て、どっちがどっちといえますか?」

「わかりません。まだそんなことは、やってみたことがないのですから。」と、私は答えました。・・・

「鳥や動物の、ごくこまかいところにも注意をはらうことが大切です。これがつまり観察力というものです。歩きかた、頭の動かしかた、羽ばたき、においをかぐときの鼻の動かしかた、ひげの動きぐあい、尾のふりかたなど。もし、動物ことばを習いたいのでしたら、はじめはまず、こんな小さなことにも気をつけねばなりません。いろいろの動物たちは、たいてい舌では話をしないようです。舌のかわりに、呼吸や、尾や、足を使います。・・・とにかく、動物のことばを覚えるには、注意深くすることが、なによりも大切です。」

 

 昨日は、『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の本を読んで読解力について考えました。今日は、『ドリトル先生航海記』の本の中に書かれている、観察力について学びました。