クチナシの実 2022年1月13日 百舌鳥八幡近く

 

 クチナシは、アカネ科 クチナシ属の植物です。冬になるとオレンジ色の実ができます。食用色素として、栗きんとん・たくあん・お茶・ご飯・酒などに使われるようです。ネットで少し詳しく調べてみました。

「開花は梅雨時の6~7月で「クチナシの花」は夏の季語となる。枝先に一輪ずつ咲くが、咲き始めの夕方は純白で、翌朝にはクリーム色となり、落下前には褐色に変化してやや見苦しくなる。花の直径は5~6センチで花弁が5~7枚あるように見えるが、実際は根元でつながっている。中央にある雌しべの先端が、花弁より外へ突き出すのが特徴。なお、花は湿気の多い夜によく香る。クチナシの原種は一重咲きだが、庭木としてはより派手な八重咲きが好まれるため、かえって一重のものを見る機会は少ない。酢漬けや塩漬けにした花は、刺身のツマや和え物にして食用できる。果実は長さ2~3センチで、10月~12月頃になるとオレンジ色に熟す。先端には6本の萼(がく)がトマトのヘタのように残る。この萼をクチバシに見立てて、「クチバシを持ったナシ(実)」の意でクチナシとなったという説もある。
 一般的には、果実が熟しても割れない=「口無し」をクチナシの語源とする。将棋盤や碁盤の脚にクチナシの果実がデザインされるのは、見学者が勝負に口出しをしないようにとの意味が込められている。「梔」という漢字は古代中国で使われた酒器に、果実の形が似ていることにちなむ。
 クチナシの果実にはカロチノイドという色素が含まれ、飛鳥時代の古くから、布を黄色く染めるのに用いられた。栗きんとんや沢庵、凍豆腐、和菓子、餅等の食品の着色に使われるのは、有毒物質を含まないため。この色は「口なし」に代えて「言わぬ色」と呼ばれる。クチナシの果実を漢方では「山梔子(さんしし)」といい、止血、打撲、利尿に用いる。また、根にも薬効が認められている。
 オオスカシバの幼虫によって葉を食害されやすく、放置すると丸坊主になる。日頃からよく観察し、害虫は見つけ次第、取り除く。」(植木ペディア)