午前中の朝市の手伝いで冷え切った体も、夕方になり少し温まってきたので、今日は本を読み、「仮想科学教育研究所(仮想研)」の取り組みを一歩進めることにしました。1月からと思っていても、年賀状とかでなかなか新年早々進まない可能性があるので、今日から記録を始めることにしました。

 新年度から始める仮想科学教育研究所の事について、昨日に引き続き、今日もいろいろ考えてみました。これまで「こぎつねさんぽに出かけよう」のブログは、フィールドワークで見つけた生き物の写真記録が中心でしたが、今、図書館で借りて読んでいる本で学んだことを上手にリンクさせていくことで、よりよい記録になっていくのではないかと考えました。かつて若い頃、自分が働いていた科学教育研究所の、物理、化学、生物、地学、天文、理科教育の各研究室の先生方の仕事を思い出し、理科教育を支援する研究を、これからしばらく仮想の科学教育研究所で進めていこうと思いました。こぎつね研究室から、一つレベルアップしようと思います。書き進める時のモデルが頭の中にあるので、記録の仕方、フィールドワークの仕方が、科学や理科教育とのつながりなどを意識しながら進められると思います。ちょっとした写真の解説も、かつての科学教育研究所の仕事をイメージしてみると、これまでとは変わってくるのではないかと思いました。自分は、地学研究室で4年間働いて、いろいろな行事、講習会、市民講座に関わってきましたし、学校の授業支援もしてきました。また、日本各地の岩石、地質の資料収集をしたり、小中高の先生方を対象に、大学の研究者に講師として来ていただき、臨地講習会をしたりしていたことも思い出しました。1月から、本で学んだことも書き込みながら、仮想科学教育研究所としての発信をしていきたいと思います。

 まず、今日読んだ本は、DNAに書かれている記録は、デジタル記録であるということを、コンピュータの仕組みと比較しながら解説を進めていました。DNAは、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)のたった4種類の塩基が暗号のように延々と数十億個並んでいるデジタル記録です。それをRNAが部分的に読み、さらに、タンパク質を作り、生命を維持しているということが分かってきています。パソコンのデジタル記録と同じようなことが、生命の仕組みとして38億前から続けられ、生命は進化してきているということです。また、作られたタンパク質が作用するには、クーロン力が関係しています。クーロン力は、大学の量子力学の講義で習ったのですが、数式はほぼ理解できないとても難しい内容でした。生命を理解するには、量子力学の知識も必要になってきていることが分かりました。この本はかなり難しい内容でしたが、とりあえず最後まで読み通しました。本の最後に、関連する他の本の紹介もありました。

 ①京都大学大学院薬学研究科編『新しい薬をどう創るか』ブルーバックス

 ②平山令明『分子レベルで見た薬の働き第2版』ブルーバックス

 ③岸本忠三、中嶋彰『新現代免疫物語 抗体医療と自然免疫の驚異』ブルーバックス

 ④塚崎朝子『世界を救った日本の薬』ブルーバックス

 ⑤山科正平『カラー図解新しい人体の教科書(上・下)』ブルーバックス

仮想研の記録が続くでしょうか。小さく、スタートしたいと思います。