■クマバチ 2021年9月24日 長居植物園
春に、フジの花でよく見かけるのですが、最近は、久しぶりに見ました。クマバチについて調べてみました。調べてみると、クマバチ媒花や、子育ての様子など、知らないことがたくさん書かれていました。
「本州のクマバチ(キムネクマバチ)は、おおむね山桜類カスミザクラなどが咲き終わる晩春頃に出現し、街中でもフジやニセアカシアの花などに活発に訪花するのがよく見られる。成虫の活動期間は晩春から中秋頃まで。寿命は1年程度と推定され、その年生まれの新成虫は越冬して翌年に繁殖活動に参加すると推定されている。
フジの仲間の花はクマバチに特に好まれるが、とても固い構造で蜜を守っており、クマバチの力でこじ開けないと花が正面から開かない。また、クマバチが花に止まって蜜を飲もうとすると、初めて固い花弁が開いて隠れていた花柱と葯が裸出し、クマバチの胸部や腹部に接する。このことから、フジはクマバチを花粉媒介のパートナーとして特に選んでいると考えられる。こうした、クマバチに特に花粉媒介を委ねている花はクマバチ媒花と呼ばれ、トケイソウ科のパッションフルーツなどの熱帯果樹や、マメ科のフジやユクノキなどに見られる。
初夏、メスが太い枯れ枝や木造家屋の垂木などに細長い巣穴を掘り(穿孔営巣性)、中に蜜と花粉を集める。蜜と花粉の団子を幼虫1匹分ずつ丸めて産卵して間仕切りをするため、1つの巣穴に1列に複数の個室が並ぶ。その夏のうちに羽化する子供はまだ性的に未成熟な亜成虫と呼ばれ、しばらく巣に残って親から花粉などを貰う。また、その際には亜成虫が巣の入口に陣取ることにより、天敵の侵入が若干だが防がれる。巣内に侵入して産卵する天敵として、ヒラズゲンセイがよく知られる。成虫の姿での母子の同居は通常の単独性のハナバチには見られない行動であり、亜社会性と呼ばれる。これはまた、ミツバチやマルハナバチなどにみられる高度な社会性(真社会性)につながる社会性への中間段階を示すものとも考えられる。巣の周囲で他の個体への激しい排斥行動は行わないため、同じ枯れ木に複数が集まって営巣することもある。」(Wikipedia)