クチナシ 2021年6月20日 北花田駅近く

 

 クチナシの花は、遠くからでも匂いで分かります。クチナシの花は、よく見かけるのですが、オレンジ色の実と、対応ができていませんでした。昨年、オレンジ色の実の正体を調べて、クチナシの実だと分かりました。

「 静岡県及び福井県より西の本州、四国、九州と沖縄に自生するアカネ科クチナシ属の低木。花はジャスミンに似た甘い香りを放ち、キンモクセイやジンチョウゲと共に三大芳香木とされ、自生地以外でも庭木や切り花に使われる。日本のほか中国やインドシナに自生する。開花は梅雨時の6~7月。咲き始めの夕方は純白で、翌朝にはクリーム色、落下前は褐色に変化し、やや見苦しくなる。花弁が6枚あるように見えるが、実際は根元でつながっている。雌しべの先端が花弁より外へ突き出すのが特徴。なお、花は湿気の多い夜によく香る。クチナシの原種は一重咲きだが、庭木としてはより派手な八重咲きが好まれるため、かえって一重のものを見る機会は少ない。花は刺身のツマや和え物にして食されることがある。葉には光沢があり、写真のようにはっきりとした線(葉脈)が入っているため比較的、見分けやすい。長さは6~15センチ程度。10月~2月頃にかけてできる実はオレンジ色で、先端には6本の萼(がく)がトマトのヘタのように残る。この萼をクチバシに見立てて、「クチバシを持ったナシ(実)」の意でクチナシとなったという説もある。しかし一般的には、実が熟しても割れない=「口無し」に因むとされる。将棋盤や碁盤の脚にクチナシの実がデザインされるのは、見学者が勝負に口出しをしないようにとの意味が込められている。」(植木ペディア)