■クチナシの実 2021年1月8日 西高野街道沿い
オレンジの実の上に、緑のガクが残っているような姿をしています。長ぼそいトマトのようです。サンザシと同じく、これも調べてみて、クチナシの実であることが分かりました。知らないことだらけです。恥ずかしい。
「● 開花は梅雨時の6~7月。咲き始めの夕方は純白で、翌朝にはクリーム色、落下前は褐色に変化し、やや見苦しくなる。花弁が6枚あるように見えるが、実際は根元でつながっている。雌しべの先端が花弁より外へ突き出すのが特徴。なお、花は湿気の多い夜によく香る。10月~2月頃にかけてできる実はオレンジ色で、先端には6本の萼(がく)がトマトのヘタのように残る。この萼をクチバシに見立てて、「クチバシを持ったナシ(実)」の意でクチナシとなったという説もある。しかし一般的には、実が熟しても割れない=「口無し」に因むとされる。将棋盤や碁盤の脚にクチナシの実がデザインされるのは、見学者が勝負に口出しをしないようにとの意味が込められている。クチナシの果実にはカロチノイドという色素が含まれ、飛鳥時代の古くから布を黄色く染めるのに用いられた。有毒物質を含まないため、栗きんとんや沢庵、凍豆腐、和菓子、餅等の食品の着色にも使われるこの色は、「口なし」に代えて「言わぬ色」と呼ばれる。また、クチナシの果実は生薬「山梔子(さんしし)」として止血、打撲、利尿に用いられ、根にも薬効が認められている。」(庭木ペディア)